Bob Dylan (ボブ・ディラン) Original Mono Recordings その8

 前回に引き続いてボブ・ディランのモノ・ボックスの8回目。
 前回のThe Times They Are a-Changin'(時代は変る)に続き、今回もまた1つ遡ってThe Freewheelin' Bob Dylanについて。
 
Original Mono Recordings
Sony Legacy
2010-10-19
Bob Dylan

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 ↑輸入盤。

 63年5月27日発売
 録音 ニューヨーク Columbia Recording Studios
 録音は62年4月24日から63年4月24日で8回のセッションが行われた。
 収録時間は50分4秒と当時のLPとしては破格の長さだ。

 13曲のうち11曲がBobのオリジナルであり、デビュー・アルバムの2曲と比較すると格段に増えている。
 ただし、オリジナルと言っても既存曲の改作が含まれていたりする。
 
 それとこのジャケット。
 本当に幸せそう。
 BobのLPジャケットの中で最も異彩を放っている。
 相手は同棲していたSuze Rotolo(スーズィ・ロトロ)ことSusan Elizabeth Rotolo。

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 ↑Mono盤 Columbia CL 1986

 プロデューサーはBobを発掘しColumbia Recordsと契約させたJohn Hammond。
 しかし、63年4月24日の最後のセッションではクレジットはないがTom Wilsonにバトン・タッチし、Girl from the North Country、Masters of War、Talkin' World War III Blues、Bob Dylan's Dreamの4曲が録音された。

画像














 ↑Stereo盤 Columbia CS 8786

 The Times They Are a-Changin'(時代は変る)はStereo盤のSACD化が見送られたが、録音が古いにもかかわらず本作では実現している。 
 
フリーホイーリン
Sony Music Direct
2003-10-22
ボブ・ディラン

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 ↑03年発売国内盤SACD。 ただし、廃盤状況。

 久しぶりに聴いてみてビックリした。
 SACDなのでとにかく音の質感が良いし、音の分離も申し分ない。
 当然Stereo盤だから、Stereo感がタップリである。
 
 ??????

 Another Side Of Bob Dylanでは、Momo盤とStereo盤の間にはミックスの差がほとんどなかったはずだ…。
 でも、今回のミックスってどうなの?
 右からギターを弾くBob、続いて中央から歌うBob、しばらくして左からハーモニカを吹くBob。
 以前に聴いていた時には特に違和感はなかったのだが、遡る形でMono盤と比べながら聴き進めてくるとちょっと事情は違う。
 3人のBobがいる。
 これっておかしくないか?
 Bobは中央に1人じゃないと変だろ?

 自然な音場よりも、Stereo再生を強調するようにミックスされたようだ。
 それも思いっきり古典的な左・中央・右の3点Stereoで…。
 以前は全く気にならなかったのになー。
 今回の一連の聴き比べで気が付いてしまった。 チェッ!

 でも、The Beatlesの1stと2nd LPのStereo盤よりはましだな。
 あちらは左から演奏、右からヴォーカル、中央には音はなしだ。
 でも、2トラック録音だから仕方ないよね。
 2つに分けてStereo、1つにまとめてMonoの選択肢しかないのだから…。

 その点、Bobは少なくとも3トラック以上の録音だったので体裁は保てた。

 因みに輸入盤SACDならまだ入手可能なようだ。↓

Freewheelin Bob Dylan
Sony
2003-09-23
Bob Dylan

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 01年に米国Sundazed RecordsからMono LPが180グラムの重量盤で復刻されている。↓ 

Freewheelin Bob Dylan [12 inch Analog]
Sundazed Music Inc.
2001-12-11
Bob Dylan

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 それではMono盤の音質についてのみコメントしたい。
 良いです。
 何の違和感もありません。
 少なくとも単独での弾き語りのBobはこうじゃないと。
 それに素晴らしい音質です。
 通常CDなので質感ではSACDには負けるが、もしも、Mono盤SACDが実現したら引けは取らないと思うよ。
 でも、今回は通常CDでもMono盤に軍配をあげたい。
 Mono盤であることを忘れさせるような臨場感だ。
 聴く価値は十分あると思うよ。 
 
ボブ・ディラン・モノ・ボックス
SMJ
2010-11-10
ボブ・ディラン

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 ↑国内盤。

 次回に続く…。

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この記事へのコメント

シナモン
2010年11月21日 23:28
初めまして。
私はボブ・ディランのファン歴はまだ浅いのですが、今回のMONO BOX買うのをあれこれ悩んでいます。
もしよければ教えて頂きたいのですが、今回CD化されたMONO盤と、上記で紹介頂いているLPのMONOは音はやはり違うのでしょうか。

個人的にはアナログの方が所有感があって好きなのですが、CDの方がやはりいいのかなと思ったり、悩んでいます。今回のMONO BOXに合わせて、LPのMONO BOXも発売されていますよね。

国内盤と輸入盤どちらを選ぶかでも迷っています。

おすすめがあれば、教えて頂けませんでしょうか。
2010年11月25日 17:03
シナモンさんコメントありがとうございます。
18日から旅行に出て今日帰国しました。
返事が遅くなってごめんなさい。
まず、MONO BOXのCDとアナログのどちらを選ぶかについてですが、
レコード・プレーヤーを含め手持ちのオーディオによっぽどの自信があるのなら、アナログの選択もありだと思います。
なぜならば、一定水準以上のアナログの音を再生しようとすると、CDの場合とは比較にならないほどオーディオ的知識と経験、設備投資が必要となります。
この「一定水準」と言うのが、主観的で曖昧なのですが、いわゆる「聴いて良い音だな」と思えるレベルを指し、当然個人差があります。
この一定水準を実現するには、アナログの方がCDよりもハードルは高いというのが個人的見解です。
また、何百万もするオーディオ・セットを手に入れて、オーディオ雑誌等で知識を詰め込んでも、最後には経験がものを言うと思っています。
CD再生も含めオーディオの世界は実に奥深く、職人技の世界と言っても過言ではありません。
更に、「これを言っちゃおしまいよ!」なのですが、レコード盤に音を刻むという性質上、技術的制約も多く、アーティストの意図したとおりの音が100%再現できたかは疑問です。
個人的には、レコードで再生することが前提であったとは言え、MONOもしくは2チャンネル・STEREOのマスター・テープに残された音がアーティストが意図した音だと思っています。
だから、シナモンさんが音楽以外の「プチッ、パチッ、シャーッ」というノイズや、レコード盤を回転させること自体にノスタルジーを感じて何らかの価値を認めているのでもなければ、断然CDをオススメします。
(続く)
2010年11月25日 17:04
(続き)
ただし、私もLPジャケットにだけは、音には直接関係ないアートとして、CDには遠く及ばない凄まじい魅力を感じています。
ジャケット狙いなら美麗な中古レコードを探すべきなのでしょうが、手っ取り早いので音とは関係なく本BOXで揃えるのも選択肢としてはありなのかも知れませんね。
あと、CDでは輸入盤か国内盤かについては輸入盤をオススメします。今回は価格差が有り過ぎると思います。
ただし、本BOXでBobを初体験するのであれば、高いけど歌詞・対訳付きの国内盤もありかなと思います。
シナモン
2010年12月02日 23:58
クーちゃんさん

ご返信ありがとうございます。
ご旅行に行かれていたのですね。

とても丁寧に教えて頂いて、大変勉強になりました。
実は、コメントを頂く前に、待ちきれずMono Boxの国内盤を購入しました。
洋楽はほとんど輸入盤で購入するのですが、やはりBob Dylanは高くても国内盤で買っておこうと思いました。家に帰って開けて聴いて、やっぱり買って良かったと思いました。

私は一応アナログプレーヤーを持っているのですが、ステレオも高価なものはありませんし、今後も揃える予定は今のところはありません。やはり、アナログで本当にいい音を聴こうと思えば、お金も知識も相当必要なのですね。その辺りのことは全くわかっていませんでした。今までは、アナログのジャケットが好きで、アナログを買って満足してました。

CDのMOMO盤の価値が少し理解できたように思います。
ステレオ盤と聴き比べる楽しみもありますね。

本当に詳しいご説明、ありがとうございました。

shiki
2011年12月27日 21:35
実は聴かず嫌いの盤でした。一曲目が超有名なあれ。
(そんなにいい曲かなあ)
同居人が人のを勝手にかけていて「ええっ、はーめにー、ろーど っしょー」と、セーターの袖を床に着くくらいにだらだら近づいて、「フォークーうなディランってさあ」と聞いているうちに北国の少女。ハーモニカひとつで、小屋の前の雪降る外に立つ少女のがあらわれ、「風邪ひいちゃうよ、早く家に入りなよ」と声をかけたくなる気にさえなって、次の曲からそのあとから出てくる曲は、「フォークーうなディラン」じゃなくて、「ぶ、ブルースじゃん! かっけー」というもの。びっくりしましたわねえ、耳が大人じゃなかったですねえ、ステレオ盤で聴いたときはそんなこと思わなかったのに、これもモノ盤の効用でしょうか。今年のクリスマスアルバムはこの盤でした。という、お話。※よってステレオ盤、ディスクユニオン買い取りセンター行き
2011年12月28日 00:15
Shikiさん、コメントありがとうございます。
しばらくDylanから遠ざかっていたのですが、shikiさんのユニークな文章を読んでいたら、新風が吹き込まれたようで、無性にDylanを聴きたくなりました。
今日はもう遅いので、ノー残業DAYの明日、早く帰って聴くことにします。
でも、Stereo盤を売り払ってしまうなんて、大した度胸ですね。私は1度買ってしまうと中々手放せません。

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