ピアノ名盤5 Ticket To Ride(涙の乗車券) Carpenters

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 本当はCarpentersの2ndシングル(They Long To Be) Close To you(遥かなる影)を取り上げるつもりだったのだが、デビュー・シングルも素晴らしいピアノだったので予定変更とした。
 RichardとKarenのCarpenter兄妹は65年頃よりThe Richard Carpenter Trioとしてジャズ路線で音楽活動を開始。
 67年にはSpectrumというバンドを結成して活動するが、68年の解散後はプロ契約を結ぶべく売り込みを図っていく。

 

 ↑68年6月22日放送のYour All American College Show。
 
 69年4月22日にはA&M Recordsと契約して念願のプロ・デビュー。
 この時Richard Lynn Carpenterは22歳、Karen Anne Carpenterは19才。
 この時からCarpentersと名乗るようになった。(頭にTheは付かない)
  
 69年10月9日1st LP Offeringを発売。(本ページの1番上の写真)
 RichardによるとこのジャケットはA&Mの近くで撮影されたスナップ・ショットだそうで、イヤだったけど契約を打ち切られるのが怖くて何も言えなかったそうだ。
 個人的には悪くないと思うのだが、足元の当たりの粗末な感じは確かにスナップ・ショットだ。Karenも修道院のシスターみたいに見えるし…。

 アルバムにはオリジナル曲が多く収録されているが、デビュー・シングルには有名曲のカバーが選ばれた。
 69年11月 Ticket To Ride(涙の乗車券) / Your Wonderful Paradeを発売。



 言わずと知れた65年5月22日全米1位となったThe Beatlesのカバー。
 John Lennonが言うところの「The Beatlesにとって最初のへヴィーな曲」。


 ↑たぶん削除されてしまうだろうな…。

 Carpentersはかなりスロー・テンポなバラードに仕上げているが、両方とも雪の中で撮影されているのが共通していて面白い。
 LPは最高150位と商業的には全く失敗だったが、シングルは徐々にチャートを上り、70年5月8日には最高位54位のマイナー・ヒットとなった。
 
 その後、2ndシングル(They Long To Be) Close To you(遥かなる影)が70年7月25日1位に、3rdシングルWe've Only Just Begun(愛のプレリュード)が10月31日に2位の大ヒットになったのを受け、1st LP OfferingはタイトルをTicket To Rideに、そしてジャケットも差し替えて11月に再発された。

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 このカバーが、私をThe Beatlesにのめり込ませるきっかけとなった。
 
 余談だが大学時代ボランティア・サークルで養護施設を8人程で訪問していた。
 ある日、なぜか女性のメンバーと二人だけでバスで帰ることになった。
 ちょうど夕焼けの時間帯で、夕陽がきれいだった。
 少し思いを寄せていたいた女性だったこともあり、バスが終点に近づくと、妙に切ない気分になった。
 この時、ふと頭に浮かんできたのがCarpenters盤のエンディングでリフレインされる"I Think I'm Gonna Be Sad"のフレーズだった。
 
 Ticket To Rideって、こんなに良い曲だったかな…。
 何かとても大事なことを見過ごしていたような…。
 高校時代に買ったCarpentersのベストLPにはHelpはあったけどTicket To Rideはなかった。
 ちょうど85年発売の2枚組ベスト盤CD Yesterday Once Moreを買った頃だった。
 "I Think I'm Gonna Be Sad"の歌詞の意味を初めて痛切に感じた瞬間だった。

 どちらかと言えば、私はバラード中心にThe Beatlesを聴いていた。
 このカバーされたバラード盤が、ロック系の曲にも目を向けさせた訳だ。
 ちょうどThe BeatlesのCD復刻も重なって、当時の公式録音曲213曲は全て好きになった。
 こうしてCollectors Go Crazyの道が拓かれ、荒野に突き進むことになった。
 


 ↑69年12月1日に放送されたデビュー間もない頃のKaren。
 その後の作られたイメージとは違い、素のままの姿で大人びて見える。
 Karenの歌声よりも容姿に心を奪われる珍しいケース。
 ただただ美しい…。(タイム・カウンターが邪魔だなー)

 (おまけ)
 ヴォーカルとリズム・トラックとコーラスのみのヴァージョン。



 あまりに生々しい歌声にゾクゾクしてしまう。
 Richardは決して許さないだろうけど、たまにはこういうのも良いな。
 あれあれ?ピアノの話じゃなかったの?

 次回に続く…。

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