Beach Boys(ビーチ・ボーイズ) Pet Sounds 24カラット・MONOゴールドCD

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 09年米国Audio Fidelity社よりThe Beach BoysのPet Soundsが24カラット・ゴールドCDで復刻された。
 既に歴史的評価が定まった名盤であり、内容ではなく音質を中心にコメントしたい。
 66年5月にMono盤のみが発売され、今回復刻でもMono盤が採用されている。
 ただし、厄介なことにHDCD仕様のため、HDCD対応プレーヤーでないと実力が発揮出来ない。
 残念なことに我が家のプレーヤーはSACD対応だが、HDCDデコーダーは搭載していない。
 通常CDでの試聴となったのだが、その前にこの名盤のリマスター復刻の歴史を簡単に整理しておきたい。
 
 80年代欧米に先行してCDが普及した日本では、The Beach BoysのCD化も早かった。
 ただし、恐らく日本にあったアナログ用のハイ・ジェネレーションのコピーが音源となったため、音質は良くなかった。
 ところがである、90年になって本家Capitolがオリジナル・アルバムを2イン1+ボーナスで復刻し始めた。
 オリジナル・マスター・テープやセッション・テープを音源としており、粗悪なコピーの音しか知らなかった日本のファンには衝撃的な音質であった。
 私は既に持っていたPet Sounds以外のアルバムをこの時に日本盤で買い揃えた。

 次の衝撃は96年にアナウンスされて以降、メンバー間の確執により何回も発売延期となった4枚組ボックス・セットだった。

 

 ↑97年11月発売。この時点でもブライアン以外のメンバーのこのアルバムに対する評価には厳しいものがあり、ブライアンのエゴの塊!、これがビーチ・ボーイズの代表作だなんてとんでもない!と言うのが本音だった。
 実際、セールス的には不発だったし、一般のリスナーが抱いていたビーチ・ボーイズに対するイメージも海・車・女の子であった。
 ここまでアルバムの評価がガラッと変わった例も珍しいのではないだろうか?
 再評価の動きが顕著になったのは、やはり初CD化がきっかけだったと思う。

 このボックス、素晴らし過ぎた。ブライアン公認の初のリアルStereo盤、リマスターMono盤、セッションから抜粋された2枚の合計4枚。
 感動的な音質の良さ。私は大好きなWouldn't It Be Nice(素敵じゃないか)のStereo盤を自分の結婚披露宴の新郎新婦入場でドカンと流した。

 次に驚いたのがの合計8枚となる2組のコレクターズCDボックス。

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 Vol.13の収録曲はこちら。     Vol.14の収録曲はこちら。

 ↑98年発売。昔、海賊盤とかブートレッグと言われていたが、税法上は合法、著作権法上は違法のハーフ・オフィシャルと呼ばれるコレクターズCD。
 音質は非常に良く、多くがStereoで収録されている。
 恐らく、Sessionsの製作過程で違法に流出したものが音源と思われる。
 Wouldn't It Be Niceなどはバッキング・トラックのテイク1からテイク20とヴォーカルのオーバー・ダビングを7セッション収録。
 バッキング・トラックは一発録音が基本で、イントロだけでも何回やり直したことか!
 ブライアンの指示も多数収録されており、スタジオに紛れ込んでメイキングに立ち会った気分だ。
 何回も聴くのはキツイかも知れないけど、一聴の価値はあるよ。



 次は06年発売の40周年デラックス盤。
 またか…と思ったが、DVD付きということもあり、やっぱり買っちゃった。



 ↑Mono盤とStereo盤を2イン1で、もう1枚のDVDにビデオ・クリップやDVDオーディオを収録。
 ああ!SACDじゃなくてDVDオーディオか…。
 ピュア・オーディオ用の専用プレーヤーが無いぞ。Blu-rayプレーヤーで再生出来るけど、良いのか悪いのかわかんないぞ!残念!
 Mono盤とStereo盤ともSessionsよりも音に磨きがかかっており音質は秀逸。
 Mono盤の音のバランスが素晴らしい。
 Stereo盤は8枚組の臨場感を最高の音質で詰め込んでおり、気持ち良いし、ダイナミック!
 決定盤と言ってもよいだろう。

 最後に今回のMono盤ゴールドCDである。↓



 期待したのは40周年盤を上回るMono盤本来の力強さとギュッとした音の密度。
 はっきり言って、ダメだった。
 HDCDで聴かずにコメントするのは反則なので、あくまでも通常CDとしての感想である。
 音にムラが有ると言うか、マスターの劣化が逆に目だっている。
 音が大きくなったり小さくなったりするようなバランスの悪さ。

 とりあえず、HDCDデコーダー搭載のプレーヤーが無く、通常CDで聴くのなら、40周年Mono盤が決定盤と思って良いだろう。

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