B.J.Thomas(ビー・ジェー・トーマス)  2LP in 1CD シリーズ(その3)

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 最近のCollectors' Choice Musicの2イン1で良いのは、ブックレット中の1ページ全面を使ってオリジナル・ジャケットが掲載されていること。昔よくあったジャケットが小さいとか、重なっているというような下品な仕事が無くなった点で大きく評価できる。 

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 Most Of All
 70年発売。(67位)
 









 LPのタイトル曲#1 Most of All(70年38位)と#6 No Love at All(71年16位)を収録。
 録音の途中で慣れ親しんだMemphisのAmerican Studiosを飛び出し、ジョージア州ドラヴィルのStudio Oneで録音を継続。このスタジオはClassics IVの、と言うよりはDennis Yost & the Classics IVの残党のプロデューサーBuddy Buieとギタリスト兼ソングライターJ.R.Cobbが運営しており、70年に開設されたばかりで、ハウス・バンドは後にAtlanta Rhythm Sectionを結成する連中。シングル・ヒット2曲と#9、#10の4曲を手がけている。
 Memphisでの最後の録音となる#2、#3、#7、#8をChips Momanが、#4、#5をStan Green(Scepter Recordsの創設者Florence Greenbergの息子)がプロデュースしており、前作と同じくゴチャ混ぜの状況のため心配になってくるが、今回は総合指揮のSteve Tyrellが上手に仕上げている。#3 (They Long To Be)Close To Youや#7 Rainy Night In Georgiaの2曲はご愛嬌として、新進気鋭のJamesTayorを2曲採用しているのが功を奏しているし、何よりもジョージア州に出向いたことが一番良かったのかも知れない。前作とは見違えるような良質なアルバムとなっている。

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 Billy Joe Thomas
 72年発売(145位)










 録音はElectric Lady Studios(New York)、Sound Recorders StudiosとUnited Recording Studios(L.A.)、Quadrophonic Studios(Nashville)。 
 驚くのは作者が何らかの形で録音に携わっており、
・That's What Friends Are For(72年74位)では作者Paul Williamsがコーラスで、
・Rock and Roll Lullaby(72年15位)では作者Barry Mannaが電子ピアノ、Darlene Love(The Blossoms)とDave Somerville(The Diamonds)とJan & Deanのバック・コーラス(Brian Wilsonがキャンセルしたため)がコーラス、Duane Eddyがギターで、
・Happier Than the Morning Sun(72年100位)では作者Stevie Wonderがハーモニカ、Darlene Love(The Blossoms)がコーラスで、
・RoadsとSweet Cherry Wineでは作者Barry Mannaがキーボードで、
・A Song For My Brotherでは作者のJimmy Webbがピアノで、
・A Fine Way To Goでは作者のCarole Kingがピアノ、Darlene Love(The Blossoms)がコーラスで、
・Just As Goneでは作者のWayne Carsonがギター、Chip TaylorBarry Mannがコーラスで、
・I Get EnthusedとAre We Losing Touchでは作者Mark Jamesがコーラスで、
・We Have Got To Get Our Ship Togetherでは作者のJon Strollがピアノで、
・The Stories We Can Tellでは作者のJohn Sebastianがギターで参加している。(こりゃすごいわ!)
 プロデュースはSteveTyrellAl Gorgoniの共同作業で、アルバムとしてのまとまりも素晴らしく、極上のポップ・アルバムとなっている。

Most Of All/Billy Joe Thomas
Collectors' Choice
2009-10-20
B.J. Thomas

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 HMVジャパン

 上記2枚のLPと2枚のLP未収録シングルとGreatest Hits Volume Twoに収録の1曲の3曲をボーナスとして1枚のCDに収めている。(収録時間82分!信じられない。)尚、ボーナス3曲ともBuddy BuieSteve Tyrellの共同プロデュース。
 このシリーズ全てに共通なのだが、ブックレットの中身は濃く、参考になることばかりだった。また、本CDの音質は秀逸と言って良いだろう。今回発売された4枚のCDの内どれか1枚と聞かれれば、本作かOn My Way / Young And In Loveが第1候補となるのかな…。とにかくオススメの1枚。

 参考にDennis Yost & The Classics ⅣのベストCDをご紹介しておく。

The Best of Dennis Yost & the Classics IV
Taragon
2002-04-23
Classics IV

ユーザレビュー:
白人ソウルってこれで ...
10年以上待った甲斐 ...
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 HMVジャパン

 大ヒットSpooky、Stormy、Tracesの3部作を最高の音質で収録。詳しい内容についてはAmazonのレビューを参考にして下さい。(かなり古いけど「クーちゃん」てのが私です。)

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 B.J. Thomas Country
 72年発売。
 既発のカントリー・ソングを編集したものなので、復刻からは洩れるのは当然。








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 Greatest All-Time Hits
 73年発売の2LPセット。










 73年B.J.ThomasはParamount Recordsに移籍し、Songs(73年)、Longhorn & London Bridges(74年)の2枚のLPを発売する。その後、ParamountがABC Recordsに吸収され、これを機に再びChips Momanにプロデュースを依頼し、LP Reunion(75年発売2位)とシングル(Hey Won't You Play) Another Somebody Done Somebody Wrong Song(邦題:心にひびく愛の歌、75年1位)によりもう一花咲かせることとなった。

More Greatest Hits
Varese Sarabande
1995-09-12
B.J. Thomas

ユーザレビュー:
ライノ盤の続きです。 ...
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 ↑既に廃盤であるが、Paramount以降のヒットを収録したベスト盤。移籍等の経緯はブックレットで詳しく語られている。

 これにてB.J.Thomas(ビー・ジェー・トーマス)  2LP in 1CD シリーズを終了させていただきます。

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