Gilbert O'Sullivan (ギルバート・オサリバン) Himself デラックス盤その2

HMVジャパン

 前回に続いてGilbert O'Sullivanの1stアルバムHimselfの2回目。
 まずは、デビューからのディスコグラフィーを整理しておこう。

 Raymond Edward O'Sullivanは46年12月1日アイルランド南東部ウォーターフォードに生まれ、一家は60年に英国南部のウィルトシャー州スウィンドンに移住する。
 美術大学では後にSupertrampを結成するRick Daviesのアマチュア・バンドRick's Bluesにドラマーとして参加し、そこでDaviesにピアノの手ほどきを受けた。
 その後、67年に英国CBSからデビューすることになったが、発売された2枚のシングルは全くの不発だった。

 Disappear / You
 67年11月発売 CBS 3089



 What Can I Do / You
 68年4月発売 CBS 3399

 I Wish I Could Cry / Mr. Moody's Garden
 69年5月発売 Major Minor MM 613 



 続いてアイルランド系のMajor Minorから1枚シングルを発売した後、Tom JonesやEngelbert HumperdinckのマネージャーGordon Millsにデモ・テープを送り 、 MillsとTom Jonesが設立したMAM Records(Management Agency & Music Ltd.)と契約した。 ここから快進撃が始まった。

 Nothing Rhymed / Everybody Knows
 70年10月発売 MAM 3 全英8位




 Underneath the Blanket Go / Doing the Best That I Can
 71年2月発売 MAM 13 全英40位



 Himself(ギルバート・オサリバンの肖像)
 71年8月発売 英国MAM-SS 501 5位 米国MAM 2 ↓

Gilbert O'Sullivan - Himself

 Side1
 1. Intro
 2. January Git
 3. Bye-Bye
 4. Permissive Twit
 5. Matrimony
 6. Independent Air
 7. Nothing Rhymed

 Side 2
 1. Too Much Attention
 2. Susan Van Heusen
 3. If I Don t Get You Back Again
 4. Thunder And Lightning
 5. Houdini Said
 6. Doing The Best I Can
 7. Outro
 ※オリジナル・ジャケットには下部中央にMAMのロゴが印刷されている。
 ※また、米国盤MAM 2が英国盤MAM-SS 501と同じジャケットだったかどうかは確認できなかった。


 We Will / I Didn't Know What to Do
 71年7月発売 MAM 30 全英16位






 No Matter How I Try / If I Don't Get You (Back Again)
 71年11月発売 MAM 53 全英5位




 Alone Again (Naturally) / Save It
 72年2月発売 MAM 66 全英3位、 MAM 45-3619 全米1位



 シングルAlone Again (Naturally)の大ヒットを受けて、米国では1st LPのジャケットと一部収録曲を差し替えて再発したところ大ヒットとなった。

 Himself featuring Alone Again (Naturally)
 72年5月発売 米国MAM 4 9位↓

Gilbert O'Sullivan - Himself

 Side1
 1. Intro
 2. January Git
 3. Bye Bye
 4. Permissive Twit
 5. Matrimony
 6. Independent Air
 7. Nothing Rhymed

 Side 2
 1. Too Much Attention
 2. Alone Again (Naturally)
 3. If I Don't Get You (Back Again)
 4. Thunder and Lightning
 5. Houdini Said
 6. We Will
 7. Outro
 ※青色が差し替えられた。

 それでは、本題の今回のデラックス盤に話を移そう。↓

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 英国盤に以下の8曲がボーナスとして追加されている。
 15. Disappear - original demo
 16. What Can I Do - original demo
 17. Mr Moody s Garden - B side `I Wish I Could Cry
 18. Everybody Knows - B side `Nothing Rhymed
 19. Underneath The Blanket Go - Single
 20. We Will - Single
 21. I Didn t Know What To Do - B Side `We Will
 22. No Matter How I Try - Single

 疑問なのは#17で、解説には B side `I Wish I Could Cry' released August 1971とあり、英国Columbiaから71年に発売されたDB 8779を指している。これは67年のMajor Minor MM 613の再発だと思われるのだが、B面だけでA面が収録されていないのが残念だ。
 Rhino Handmadeの3枚組にもこのMr Moody s Gardenが収録されている他、デビュー・シングルA面のDisappearやUnderneath The Blanket GoのDemoも収録されており、Rhinoらしい選曲となっている。
 一方、このデラックス盤にはDisappearとWhat Can I DoのDemoが収録されているのだが、やはり、MAM以前のシングルやRhino収録のDemo等をありったけ詰め込んで欲しかったと言うのが本音かな。
 ただし、MAMの音源は網羅しているので、これ以上を求めるのは欲張り過ぎと言うところだろう。

 ブックレットは20ページもあり、バイオや曲ごとの解説や歌詞や写真等の情報が満載で素晴らしい!
 ただし、ジャケットはオリジナルにあったMAMのロゴがカットされている。
 デジパック仕様ではあるが、個人的には全く価値を見出せない紙ジャケットなんかよりも、安くなるのならば大歓迎である。

 最後に肝心な音質であるが、前回紹介した旧盤と聴き比べしてみた。
 まずはキティの国内盤ベスト(86年発売)だが、記憶とは違い意外と良い音質だったのに驚いた。
 次のRhino Handmadeの3枚組Box(03年発売)は、ボンボン、ガンガンと音圧が高く凄い迫力で、まるでロックみたいだが、これまたシビれさせてくれる。
 過去の音質が悪いという印象はどこへ行ってしまったのか、まるでキツネにつままれた気分だ。
 最後に今回のデラックス盤だが、リマスターにより音質は秀逸である。
 Rhinoと比べると、音の分離がよくなってクリアーさが増し、整理されてバランスが良くなったので非常に洗練された印象を受ける。
 ただし、音量を上げるとシェープ・アップされたヴォーカルが少しキンキン、カンカンして耳に付く。まー、元々この人のヴォーカルは金属音的な特性があるので、音に磨きがかかってそのように聴こえるのかも知れない。 
 結局のところRhino盤とデラックス盤のどちらが良いかは、たぶん聴く人の好み次第だと思う。
 いずれにせよ今回のデラックス盤は力作であり、次回以降の復刻が楽しみだ。
 

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