Barry McGuire(バリー・マクガイアー) This Precious 2LP in 1CD

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 The Mamas & Papasはブレイクする前にBarry McGuireのレコーディングでバック・コーラスを務めており、それを収めたLPがCDで復刻された。色々調べているとLou Adler人脈というかDunhill Records人脈というか、少なくともLPの型番DS50003から50007で様々な才能が相互作用を巻き起こし、ドラマチックに結実してゆくのが非常に興味深かった。その象徴的瞬間が65年12月11日放送のShindigでのDunhill Recordsによる実質的な貸切興行だ。

画像←Dunhill DS 50003

 65年9月25日37位。
 シングルEve Of Destruction(邦題:明日なき世界)は65年7月12~15日 ギターは作者であるP.F.Sloan、ドラムスはHal Blaine、ベースはLarry Knechtelで録音され65年9月25日1位となった。(唯一のTop40ヒット)
 まだ録音途中で音源がラジオDJに流出し、ヒットしてしまったため、未完成のまま発売されてしまったとのこと。ヴォーカルは荒削りだが、これが逆に良かったのかもしれない。(Stereoミックスまで荒削りなのはいただけない。)
 


 この曲は元々The Byrdsに提供されたものの拒否されたため、The Turtlesが1st LP収録の1曲として一足早く録音していた。因みにThe Turtlesのヴァージョンは02年Rhino Records発売の2枚組編集盤で聴ける。(残念!Sundazed復刻の1stアルバムともども廃盤か…)

Solid Zinc: The Turtles Anthology
Rhino
2002-02-19
The Turtles

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画像←Dunhill DS 50004
 
 65年9月発売。
 録音のタイミングでいくとオリジナルなのかセルフ・カバーなのか微妙だが、Barryの1st LPに提供したEve Of Destruction、The Sins Of A Family、Ain't No Way I'm Gonna Change My Mind、What Exactly's The Matter With Meの4曲と2nd LPに提供したI'd Have To Be Out Of My Mindを収録。
 また、This Is What I Was Made Forが、後にThe Grass Rootsの1st LP (DS50011、66年8月発売)に収録された。
 この時P.F.Sloanはまだ19か20才。(スゴイ!)

 08年英国Big Beatが発売した編集盤。1st LP全曲をMonoで、2nd LP12曲中の最初から10曲のみをStereoで(ただし、うち2曲はMono)、そしてLP未収録シングル5曲をStereoとMonoで収録。

Here's Where I Belong: The Best of the Dunhill Years 1965-1967
Big Beat UK
2008-05-27
P.F. Sloan

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画像←Dunhill DS 50005

 Eve Of Destructionの大ヒットを受けて65年10月に録音が開始され12月に発売された2nd LP。
 そして、この時バック・コーラスとして参加したのが、ブレイク前のThe Mamas & The Papasの4人。12曲中7曲でコーラスを担当し、既に63年にPhillips夫妻が完成させていたCalifornia Dreamin'をLPに提供した。
 その後、4人からデビュー・シングルとして譲ってもらえないかとの要請にBarryは快諾し、バッキング・トラックをそのまま流用し、ヴォーカルとハーモニカ・ソロをフルート・ソロに差し替えて12月に発売された。

 それでは65年12月11日放送のShindigをどうぞ!見れば判るのだが、メインはBarryと同じくDunhillレーベルのThe Grass Roots、The Mamas & Papasはルーキー扱いで5曲でI Call Your Nameをライブで、9曲目で発売したてのCalifornia Dreamin'を口パクで歌っている。中でも6曲目のDo You Believe In Magicが最高の内容で、演奏がThe Grass Roots、コーラスがThe Mamas、ヴォーカルがBarry McGuire、まさに歴史的シーンだ!( 心踊るとはこのことか…1分33秒当たりで昇天)





















 LPからシングル・カットされたChild Of Our Times、This Precious Time、I'd Have To Be Out Of My Mindは不発だったが、California Dreamin'は大ヒットの4位となり、1st LPが66年2月発売され3月には1位となった。

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  ↑Dunhill DS 50006              ↑臭いモノにはフタ・ヴァージョン

画像←Dunhill DS 50007

 Barryの2nd LPに提供したThis Precious Time、Let Me Be、Upon A Painted Oceanの3曲を収録。
 また、This Precious TimeとLollipop Train (You Never Had It So Good)はThe Grass Rootsの2nd LP Let's Live For Today(DS 50020、67年7月発売)に収録された。





画像←Dunhill DS 50011

 66年8月発売の1st LP。













画像 ←Dunhill DS 50033

 68年4月発売の3rd LP。
 ジャケットの疲れた表情が象徴しているようにチャートとは全く無縁であった。
 なぜか再びEve Of Destructionが収録されている。







 近年Dunhillレーベルの復刻を積極的に行っている米国Collectors' Choice Musicより、2nd LPと3rd LPが2イン1で09年に復刻された。

This Precious Time/ The World's Last Private Citizen
Collectors' Choice
2009-08-11
Barry McGuire

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 最近のCollectors' Choice Musicの復刻で良いのは、ブックレットの中で1ページまるまるでジャケットを掲載していること。また、サイズは少し小さいが裏ジャケットもしっかり掲載している。ライナーノーツもしっかり調査した力作。リマスターにより音質は良好。オススメの1枚。
 この調子でP.F.SloanやThe Grass Rootsの2イン1での復刻もお願いします。
 
 最後に04年に発売されたThe Mamas & Papasの4枚組BoxにもBarryとの共演7曲が収録されているので紹介しておく。

Complete Anthology
Universal/MCA
2005-01-04
The Mamas & the Papas

ユーザレビュー:
ファンにとっての夢物 ...
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 HMVジャパン

 とにかく、オリジナルLPはもとよりモンタレーのライブやソロ作品までありったけ詰め込んだものすごいBox。 音質もよく、これもオススメの1枚。

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