The Tymes (ザ・タイムズ) So Much In Love 1st LP + 5

HMVジャパン

 12年1月米国のReal Gone MusicというレーベルからThe Tymesの1stアルバムがCD復刻された。
 このReal Gone Music、最近になってよく目にするようになった。
 馴染みがないせいか何となくいかがわしい感じがして、「文句あるか!聴けるだけでもありがたいと思え」みたいな粗悪な復刻を想像してしまうのは私だけではないのでは・・・。

 しかし、待てよ2年前に米国Collectors' Choice Musicが発売を予告しながら1年近く待たされたうえに発売中止になってしまった作品が3作あった。↓
 
 

 期待していた作品だったのでガッカリだったのだが、どういう経緯か分からないが全く同内容でReal Gone Musicから発売されたのだ。↓

Complete Warner Bros. Singles
Real Gone Music
2011-11-08
Connie Stevens

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 ↑ジャケット最高、Connie StevensのWarner BrothersでのシングルAB面をCD2枚に完全収録。

Complete Warner Bros. Singles
Real Gone Music
2011-11-08
Joanie Sommers

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 ↑こちらはJoanie SommersのWarner BrothersでのシングルAB面をCD2枚に完全収録。

Complete Valiant Singles
Real Gone Music
2011-11-08
Shelby Flint

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↑Shelby FlintのValiantでのシングルAB面をCD1枚に完全収録。ジャケットは今いちだが、雑誌の切り抜きみたいな写真しか見たことがなかったので、このカラー写真は貴重だ。

 聴いてみたところ恐らくCCMが準備したマスターをそのまま流用したと思われるので、あくまでも個人的感想だが音質は5段階で平均4であった。
 CCMは当たり外れがあり、音質は5の時もあれば3の時もあるのが普通なのだが、このシリーズは当たりだと思う。
 発売されただけで嬉しかったし、実質CCMの作品なのでReal Gone Musicについては全く意識していなかった。

 それではThe Tymesに話を移そう。
 所属したレーベルParkwayはCameoと同じく、あの悪名高きアラン・クレインのAbkco Recordsが権利を所有しており、Chubby CheckerやBobby Rydellを始めオールディーズ・ヒットの宝庫であったが、CD時代になっても永らく陽の目を見ずにいた。この封印が突如解かれたのは05年だった。↓

Cameo Parkway 1957-1967
Abkco
2005-05-17
Various Artists

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 ↑Abkcoの変な営業戦略のおかげでマスター・テープが酷使を免れたせいか、音質は秀逸であった。(詳しい内容はAmazonのレビューを参考にして、クーちゃんってのが私です。)

 次は間髪入れず、アーティストごとのベストCDが発売された。↓

HMVジャパン

Best of 1963-1964
Abkco
2005-10-18
Tymes

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 ↑これがまた、Mono音源ながら音質は秀逸であった。
 その後は特に復刻の動きもなく、いつの間にか忘れていた。

 今回の様にオリジナル・アルバムの復刻などは想定していなかった、なぜならば当時のアルバムはヒット・シングル数曲にカバー曲を詰め合わせて12~14曲に数合わせした寄せ集め的な内容が多かったので、ベスト盤があれば十分という考えも成り立ったのだ。
 実際のところThe Tymesの1stアルバムもシングルSo Much In Loveの大ヒットを受けて作られたのだが、リリース状況を整理しておこう。

 So Much in Love / Roscoe James McClain
 Parkway P-871 63年5月発売 
 6月 1日 86位
 6月22日 33位
 7月 6日 9位
 7月20日 3位
 7月27日 2位
 8月 3日 全米1位




 Wonderful Wonderful / Come With Me to the Sea
 Parkway P-884 63年7月発売 9月28日全米7位



 
 1stアルバム So Much in Love
 Parkway P7032(Mono) 63年7月発売 9月全米23位
 Stereo盤SP7032が発売されたとの情報もあるが、画像等で確認できなかった。

The Tymes - So Much in Love

 Side 1
 A1 Alone
 A2 My Summer Love
 A3 Wonderful! Wonderful!
 A4 That Old Black Magic
 A5 Let's Make Love Tonight
 A6 Goodnight My Love

 Side 2
 B1 So Much in Love
 B2 You Asked Me to Be Yours
 B3 The Twelfth of Never
 B4 Way Beyond Today
 B5 Summer Day
 B6 Autumn Leaves

 以上からシングルSo Much in LoveがTop40に入った63年6月下旬頃から次のシングルとアルバムの企画に同時に着手したものと思われる。
 実際のところジャケットにFeaturing Wonderful ! Wonderful !のシールが貼られたLPもネットで確認できた。
 2匹目のドジョウはシングルだけではなく、アルバムも含めてだった。

 ところで、Real Gone Musicが数あるCameo-Parkwayのアルバムから本作を復刻第1弾に選んだのにはそれなりの理由がある。(現時点では単独アルバムのCD復刻は本作のみで、まだ少数だが他は2イン1扱い。)
 
 このアルバム、R&Bジャンルで初めてのコンセプト・アルバムと言われている。
 きっかけがシングルSo Much in Loveのヒットに便乗した点では、他の例と同じなのだが、副題にThe story of a summer loveとあり「夏の愛」にまつわる歌がセレクトされている。
 また、短編集的かつ時系列なつながりを持たせるため冒頭に語りが付けられている。例えば、

 1曲目Aloneでは、
 "Before you , there was no one . . . and I was alone."

 2曲目My summer loveでは、
 "She stops , she looks , she smiles . . . somehow you know she's the one."

 3曲目Wonderful ! Wonderful !では、
 "How sweet it is . . . to be young and in love."

 7曲目So Much in Loveでは、
 "And we find ourselves in a world of our own."




 最後12曲目Autumn Leavesでは、
 "Seasons pass , but nothing ever changes my love for you."

 以上のようにストーリー性を強調している。
 ストーリーの内容については曲名を見ると何となく想像できそうなので割愛させていただく。
 また、当然のこととしてSo Much in LoveとWonderful ! Wonderful !はシングルとはヴァージョンが違う。

 それでは、今回の復刻CDに話を移そう。
So Much in Love
Real Gone Music
2012-01-31
Tymes

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 オリジナルの12曲に加え、まずはシングル2枚のAB面4曲を収録。シングルA面2曲はアルバムにも収録されているが、先に説明したとおりシングルには曲の冒頭に語りがない別ヴァージョンである。↓

 13. So Much In Love (single version)
 14. Roscoe James McClain (single version)
 ※The Coasters風のノベルティ・ソングで、ちょっと異質。↓




 15. Wonderful! Wonderful! (single version)
 16. Come With Me To The Sea (single version) ↓




 それと同時期のレーベル・コンピレーションから1曲収録。↓

 17. Surf City (track from the Various Artists album Everybody's Goin' Surfin' )
 ※はっきり言って、Jan & Deanのコピーそのものである。



 こちらが、そのコンピレーション。↓

 Everybody's Goin' Surfin' Parkway P7035 63年8月発売

 - Everybody's Goin' Surfin'

 Side 1
 A1 Chubby Checker - Surf Party
 A2 Bobby Rydell - Surfin' USA
 A3 Dee Dee Sharp - Riding the Waves
 A4 The Orlons - Mister Surfer
 A5 The Tymes - Surf City
 A6 The Dovells - Betty In Bermudas

 Side 2
 B1 The Dovells - Surfin' Safari
 B2 The Tymes - Come With Me To The Sea
 B3 The Orlons - Surfin'
 B4 Dee Dee Sharp - Down By the Oceanside
 B5 Bobby Rydell - Steel Pier
 B6 Chubby Checker - Let's Surf Again
 ※赤字がThe Tymesの曲だが、B2はシングルWonderful! Wonderful!のB面として本CDに収録済み。

 最後の18曲目に曲目にはないが、シークレット・トラックとしてSo Much In Loveのイタリア語ヴァージョンが収録されている。(やるね!)

 ブックレットは基本的なデータは押さえており、ページ数は多くないが個人的には力作だと思う。
 しっかり2枚のLPジャケットも掲載されている。???
 2枚?
 このLPには2枚のジャケットが存在し、一般的なのが最初に貼り付けたもの。
 本CDではレアなもう1枚の方を採用しているが、ブックレットの1ページを使って最初の方もしっかり掲載されているのでご心配なく。

 心配された肝心な音質はどうか?
 しっかりリマスターされおり秀逸である!
 素晴らしいの一言。いわゆるGlorious Monoである。
 この音質なら文句はないし、So Much In Love風の曲が好きなら、このCDは買って損はあるまい!
 気になるのはStereo盤のことぐらいかな。 

 最後に、同じくCCMの発売予定に上がりながら中止となったものがReal Gone Musicから発売されているので紹介しておこう。↓

HMVジャパン

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この記事へのコメント

foolishpride
2012年06月03日 17:12
こんにちは。
Real Gone MusicはCCMのオーナーだったひとが立ち上げた会社ですね。
2012年06月03日 20:28
foolishprideさん、こんいちわ。
コメントありがとうございます。
そうだったんですね。
これでCCMとReal Gone Musicの関係が分かりました。
CCMは一時期の勢いが最近なくて寂しい気がしていたんですが、代わりにReal Gone Musicが渋い復刻を開始したので最近まとめ買いしてしまいました。
CCMから引き継いでComplete singles集とかシリーズ化してくらないかと期待しています。

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