REO Speedwagon Hi Infidelity 30周年 Legacy Edition



 REO SpeedwagonのアルバムHi Infidelity(禁じられた夜)が30周年を記念してデラックス盤化された。
 特にファンではなかったのだが、米国87年発売の日本盤を持っている。
 好き嫌いに関係なく買っても、バチは当たるまい。
 だって、全米1位を15週も獲得した大ヒット・アルバムなのだから…。
 結局のところ他のアルバムには手は出さずじまいだった。
 それと、旧盤は音質が今ひとつの印象だった。

 今回、改めて調べてみたのだが、連続15週の1位ではなかった。
 途切れ途切れでの通算15週だった。
 前後に強敵がひしめいていたのだ。

 発売日とチャート最高位の日がゴッチャゴチャのため分かりにくいが、
 関係するアーティストのアルバムを軸に、シングルを列挙してみよう。

 John Lennon & Yoko Ono Double Fantasy
 80年11月17日発売 12月27日から8週連続1位

John Lennon & Yoko Ono - Double Fantasy

 12月8日のJohnの死後、アルバムと同時にシングルも1位になった。
 (Just Like) Starting Over / Kiss Kiss Kiss
 80年10月24日発売 5週連続1位




 REO Speedwagon Hi Infidelity
 80年12月21日発売 81年2月21日から6週連続1位

 シングル Keep On Loving You / Follow My Heart
 80年11月4日発売 81年3月21日1位




 シングル Woman / Beautiful Boys
 81年1月12日発売 3月21日から3週連続2位



 何とWomanの1位を阻んだのはREO Speedwagonだったとは…。
 今回初めて認識した。(今さらながら、ニクシ!)


 Styx Paradise Theatre
 81年1月19日発売 4月4日から2週連続1位

Styx - Paradise Theatre

 シングル The Best of Times / Lights
 81年3月21日から4週連続3位




 REO Speedwagon Hi Infidelity
 81年4月18日から3週連続1位

REO Speedwagon - Hi Infidelity

 シングル Take It on the Run / Someone Tonight
 81年5月30日より2週連続5位




 Styx Paradise Theatre
 81年5月9日1位(通算3週)

 シングル Too Much Time on My Hands / Queen of Spades
 81年3月21日発売 5月23日より2週連続9位




Paradise Theatre
A&M
1987-07-07
Styx

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 ↑私が持っているのはこれの日本盤。
 87年以来リマスターされていないなんて信じられない。

 シングル A.D. 1928 / Rockin' The Paradise



 ↑このRockin' The Paradiseはチャート上ではヒットはしなかったが、日本ではテレビやラジオのジングルとして使用されて結構有名だった。


 REO Speedwagon Hi Infidelity
 81年5月16日から6週連続1位(通算15週)

Hi Infidelity (30th Anniversary Legacy Edition)
Sony Legacy
2011-07-19
Reo Speedwagon

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 シングル Don't Let Him Go / I Wish You Were There
 81年8月1日24位
 



 シングル In Your Letter / Shakin' It Loose
 81年9月26日20位




 Kim Carnes Mistaken Identity(私の中のドラマ)
 81年4月発売 6月27日から4週連続1位

Kim Carnes - Mistaken Identity Kim Carnes - Mistaken Identity
  ↑北米のジャケット     ↑日本等の別ジャケット
 イメージ・チェンジの前と後といったかんじだ。
 輸入盤CDでは当然北米ジャケットが採用されている。(日本盤CDは廃盤)

 シングル Bette Davis Eyes / Miss You Tonight
 81年3月27日発売 5月16日から通算で9週1位



 ↑この1曲ですっかり時の人となった。
 85年のUSA for Africaでもソロ・パートが与えられていた。
 一発屋のイメージが強いけど、合計で10曲も全米Top40ヒットがある。

 以上のように8週連続1位のDouble Fantasyからその座を奪い、
 4週連続1位となるMistaken Identityに明け渡すまで、
 Paradise Theatreに3週チャチャを入れられながら、
 通算15週1位に居座ったことになる。
 当然、81年の年間チャートでも1位の大ヒット・アルバムとなった。

 何回も聴いているうちに、良いアルバムであることはヒシヒシと伝わってくる。
 このアルバムって、こんなに良かったっけ?
 そもそも、全米1位を獲得したアルバムにケチをつけること自体ナンセンスだ。
 自分の好みに合わないものを、無価値のように言うのはどうしたものか…。
 確かに、その人にとっては、紛れもなく無価値なのだろうけど、それは他人に言うことではない。
 好みは人それぞれであり、他人の好き嫌いなんて、どうでも良いことだ。

 他人がどう言おうと、1位であることを盲目的に信じて買っても良いのでは?
 もしかしたら、気に入らないかも知れないけど…。
 それは、あなたの感性に合わなかっただけだ。
 所詮、音楽は好き嫌いの世界で、どんな名盤でも合わないものは合わない。
 だから、事前に他人のレビューを参考にするのだろうけど、あくまでも参考にするだけで、そのレビューを盲目的に信じてはいけない。

 財布の中身との兼ね合いもあるけど、出来るだけ自分の耳で確かめて欲しい。
 ジャケットを見て、「これ良さそう!」と思ったら大体当たっているものだ。
 自分が感じたインスピレーションを信じてみては?
 たまに、大失敗や詐欺みたいな場合もあるけど。
 人生って、そんなものだ。
 だから面白い。

 だけど、リマスター等の音質については手加減しない。
 なぜなら、アーティストではなく、復刻するレコード会社側の責任だから。 
 それでは、肝心な音質についてだが、既に00年に1度リマスターされている。

Hi Infidelity
Sony
2000-11-23
Reo Speedwagon

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 ↑現在でも輸入盤で廉価盤扱いで入手可能だ。

 私が持っているのは87年盤の日本盤であるが、たぶん聴くのは20年ぶりぐらいだし、現在のオーディオでは初めてだ。
 聴いてみての感想は…、それほど悪くない。
 意外と良い音だ。
 しかし、Legacy Editionとの24年の時間差は歴然としている。
 リマスターにより音に磨きがかかり質感が向上し、
 音の輪郭がはっきりしたことで音の分離がよく、
 結果としてヴォリュームをかなり上げてもバランスが崩れない。
 旧盤では狭い音場に音が押し込まれており、そのエネルギー感が迫力にも感じ、逆に窮屈にも感じた。
 フラッター・エコーを気にせずに、グイと音量を上げてみると、前よりは音場が上にも奥にも広がったように感じる。
 迫力は失われないまま、窮屈感は幾分薄まった印象だ。
 ただし、これは87年盤との比較であることをお忘れなく。
 00年盤は持ってないのでご容赦下さい。

 ここでDisc2のボーナス・ディスクに話を移そう。
 よくブートレッグCDで音質の良さをCrystal Clearと表現する。
 今回9曲が収録されているが、こう表現されている。

 Previously Unreleased "Crystal Demos"

 何か自宅のラジカセで録音したギターとかピアノの弾き語りを想像してしまうが、どちらかと言えばDemoと言うよりはEarly takeと言った方が良い。
 9曲全曲が間奏しているうえに8曲はヴォーカル付である。

 ?????

 実はドライブしながら流して、どの曲がイケていて、どの曲がイケてないか確認するために録音されたもので、ハリウッドCrystal Studiosで3日間で録音された全曲未発表のスタジオ・ライブだ。
 28年間行方不明だったが、マネージャーのガレージで発見されたらしい。
 どうもこの9曲がアルバム・ヴァージョンに全面的もしくは部分的に採用されたらしい。(なので、劇的な変化はない。)
 
 アルバム・ヴァージョンは様々なアレンジが施され、洗練され、楽曲として完成度が高い印象を受けるのに対し、こちらの9曲はライブ・バンドとしての力量発揮で、粗く、荒く、生々しく、楽曲の素の魅力がストレートに伝わってくる。
 その上、かなりワイド・レンジで音場は広く、窮屈感がなく、伸び伸びしている。
 個人的には、こちらの方が好きかな。

 Demoで特に気に入ったのは、In Your Letterかな。
 Neil Sedaka風のピアノをフィーチャーした正規盤も好きだけど、アルバムの中ではPop過ぎて異質な感じがした。
 Demo盤の方はギター中心で、PopでもPower Popの部類に入り、Rockよりな印象を受ける。
 これはこれで、好きだなー。

 一方、DemoでイケてないのがKeep On Loving Youだ。
 はっきり言ってヴォーカルがズッコケている。
 よくもまあ、正規盤のレベルまで修正したものだ。

 いずれにせよ、2枚組の割には値段も安いことだし、音質よりもDemo盤目当てで買ってみるのも良いのでは?

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この記事へのコメント

shiki
2011年12月29日 21:49
REOspeedwagon、父のレコード盤で聴いて、しばらく「いんゆれた、うーう、いんゆれた…」と歌っていました。で、その頃のレコード盤は輸入物なら、ジャケットから何か独特の紙の匂いがしました。香水付きかというような、それが海外の匂いで、憧れにつながっていた。はい、音と作品には何の関係もないお話でしたね。
2011年12月31日 11:17
地方では輸入盤を手に入れるのは結構大変で、たぶんTower Recordsが名古屋に出店したのがParcoがオープンした89年で、その存在を知ったのは93年頃。
ちょうど米国でCD普及が加速し、本家でしか出来ないリマスター作業に火が付いた頃で、円高も重なって急速に身近になった。
その頃のRhinoはまだ独立系レーベルで、現在とは比べ物にならない素晴らしい復刻を連発していた。その後Warner Bros.傘下に吸収されて、かなりグレード・ダウンしたね。
独立系だからこそ、メジャー・レーベルを横断して交渉・選曲することができたのにね・・・。

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  • REO Speedwagon / Hi Infidelity

    Excerpt: 1 枚目の紹介を何にするか悩みました。いまだにヘビーローテーションなものにするか、それとも超有名にするか。 結局 1 枚目は REO Speedwagon の Hi Infidelity.. Weblog: 雑食性リスナーの音楽メモ racked: 2012-07-12 17:16