Paul McCartney(ポール・マッカートニー) McCartney Ⅱ デラックス盤 その2

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 前回に続きMcCartney Ⅱのデラックス盤の2回目。
 前回はMcCartney Ⅱの初期の2枚組テスト・プレス盤に絡めてDisc2とDisc3収録のボーナス曲を紹介した。 
 順番が逆になったが、今回はDisc1の本編について。

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 早速、試聴と行きたいところだが、まずは旧盤の93年盤について。
 The Paul McCartney Collectionの1枚として93年リマスター作業が行われている。
 今回、レーベル移籍に伴う18年振りのリマスターとなり、聴き比べも楽しみだ。

 
Mccartney II
EMI Europe Generic
1993-08-10
Paul McCartney

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 ↑当然のこととして、移籍した訳だから93年盤は既に廃盤になっている。

 特にお気に入りのアルバムではなかったので買って以来ほとんど聴いておらず、現在のコンポで聴くのは初めてだった。
 今回聴き直しての印象は、
 音場はそれほど広くないが、
 音のバランスが良くコンパクトにまとまっている感じ。
 低音の音量はそれなりにあるし、高音にも伸びがある。
 こんなに良い音質だと買い直す必要があったのか心配になった。

 これが2000年代前半のリマスターになると、ノイズを除去することで丸くなった高音をキンキンに強調して、低音もブンブンに増強して、中音域は手付かずのままで質感は改善されず、要するに刺激でごまかして、いかにもリフレッシュしましたと言うような音質が主流になる。

 2000年代後半になるとリマスター技術の進歩により大きく音質は改善されてゆくことになった。

 今回のリマスターの感想は、
 劇的な改善とは言えないが、再リマスターの効果が認められる。
 アルバムからの先行シングルComing Upはどうか?
 ベース・ギターの音が太く厚くなっている。
 リズム・ギターはキレが良くなり、
 ブラスは管を奏者の息が吹き抜けていく行くような生々しさがある。
 結果として何が起こったか…。
 音の輪郭がはっきりし、音の分離が良くなった。
 演奏が3Dのように立体的にポンポン跳び出してくる。

 演奏がブラッシュ・アップされたの対し、ヴォーカルはどうか?
 あまり質感は変わっていない。
 元々ポータブルのレコーダーで録音したようなペラペラな音質。
 これってテクノ感を出すための演出なのだろうか?
 宇宙と交信しているような、AMラジオのような…。
 今回のリマスター効果は音の密度が少し濃くなった程度だ。
 演奏がポンポン前に跳び出してくるので、その対比でヴォーカルは後方に引っ込んで聴こえる。
 その結果、多少奥行き感が出た。
 
 93年盤は演奏とヴォーカルの質感に極端な差がないので、音像が横一列に並び音場もコンパクトな印象を受ける。
 これは音質の低い音に合わせて、音質の高い音のポテンシャルを犠牲にして全体のバランスを調整したためだと思う。
 不思議なことにこの93年盤を聴いて、特に不満は感じなかった。
 今回のリマスター盤を聴いた後でも十分試聴に耐えれると思う。
 今回のリマスターではそれぞれの音に丹念にブラッシュ・アップをかけてポテンシャルを引き出したので、音質が極端に伸びた音とそうでもない音に差が出た。
 この結果、音の分離が良くなり、音場に拡がりと奥行きが出たのだが、意外なことにハンドメイド感が顕著になった。

 「あ~、McCartney Ⅰの続編なんだ。」
 4トラック録音が16トラック録音に増えても、
 テクノ・ミュージックの影響を強く受けても、
 Paulがせっせと演奏し、シコシコと録音した姿が目に浮かぶ。
 ひょっとすると当時は最新だったテクノ・サウンドが、逆に現在の基準では陳腐で素人的に感じてしまうからかも知れない。
 念のため、この80年に発売されたアルバムを現在のテクノと並べて語る気は全くないし、価値を否定するものでもないので誤解なきよう。

Mccartney II
Hear Music
2011-06-09
Paul Mccartney

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 今回、93年盤と両方で何十回も聴いたのだが、どちらを聴いても満足できたし、白状すれば途中でどちらを聴いているか分からなくなった。
 あまりに集中的に再生したので嫁さんが覚えてしまったのだが、
 どの曲が良いかと尋ねたところDark Roomとボーナス収録されたCheck My Machineだそうだ。
 そう言えば「カマ、カマ、カマ」「チェック、マ・マシーィン」を口ずさんでいた。
 理由はおもしろいからだそううである。 
 因みにドライブに行こうとしたら「タカ・タカ・タカ・タカ、タッタ、タッカ」のCDだけは止めてねと言われた。Coming Upのことだった。
 続きは次回で…。

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