NHK北欧スペシャル 北欧から世界へ ABBA 時代が求めたハーモニー

 NHK BS プレミアムで7月23日(土)から7月31日(日)まで「北欧スペシャル しあわせの国から」と題して北欧の魅力を徹底紹介する集中放送が行われた。
 中でも30日(土)はハイライトとも言えるような盛りだくさんの内容だった。
 特に興味があったのは「北欧から世界へ~ABBA 時代が求めたハーモニー」だった。

 内容は素晴らしかった。
 本当に無料放送でよろしかったんでしょうか?
 有名な音楽評論家が監修していると思ったのだが、そうではなさそうだ。
 本当にNHKのスタッフだけで製作したのだろうか…。

 もちろん音楽番組なのだが、3分の1ぐらいは旅行番組みたいだった。
 ABBAだけではなく、ABBAを生んだスウェーデンも知ってもらおうという企画だった。
 だからスウェーデンの文化や生活や風土を知らないと作れない番組だった。
 たぶん音楽評論家だけではとても無理だったと思う。
 要所はもちろん押さえていたが、
 トリヴィア等で語られていたABBA社の缶詰の現物が出てきたし、
 文章でしか知らなかった録音スタジオを訪ねたり、
 当時のエンジニアに尋ねたり、
 結構マニアックな場面も多かった。

 そういう点ではストックホルム生まれのLiLiCo(リリコ)さんを進行役に抜擢したのは大正解だった。
 英語ではなくスウェーデン語で関係者にバンバン語りかけていた。
 LiLiCoさんのお父さんが登場したのにはビックリした。(今でも夏至にはあの三角帽子を被るのだろうか?)

 また、60年代の古い映像やゆかりの地を見れて興味深かった。
 何よりも大画面で見てもフィルム映像がリマスターされていて美しかった。
 ビデオ映像は走査線の問題もあり限界を感じた。
 だから80年代のビデオ映像の方が汚かった。

 不満があるとすれば、一部の曲が途中でカットされていたこと。
 Thank You For The MusicとかChiquititaとか…。
 90分ではなく120分に延長してでも全曲完全に放送して欲しかった。
 それなら4,000円のBlu-rayに匹敵する内容だったと思う。

 ついでを言わせてもらえば、NHKならなぜこの映像を使わなかったのか?





 78年11月初来日時のニュースセンター9時での映像。
 当時大ヒットしたDancing Queenぐらいは知っていたが、動くABBAを見たのはこれが初めてだった。
 メジャーなニュース番組だったので、恐らく音楽に関心の無い人も含めて多くの日本人がABBAを初めて目にした瞬間だったと思う。(ある種社会現象化していた訳だ。)
 でも、曲を途中で中断してインタビューを始める傍若無人さには驚いた。
 音楽性よりも稼いだお金の使い道を聞くとは、センスのなさが露呈した。
 かなり失礼な内容だったので、使われなくて良かったのかも…。

 記憶がはっきりしないのだが、The Beatlesを凌ぐ人気があると聞いて、たぶん頭にカチンと来たに違いない。
 実際のところファンになった訳でもなく、翌年発売されたアルバムにもまったく関心がなかった。

 Voulez-Vous (79年4月23日発売)

HMVジャパン

 ↑10年発売のDVD付きデラックス盤。
 レビューはこちら。

 次のアルバムに至っては、ジャケットを見ただけで、ノー・サンキュー!
 時代遅れとか落ち目の印象しか持っておらず全くの無視だった。↓

  Super Trouper (80年11月3日発売)

HMVジャパン

 ↑11年発売のDVD付きデラックス盤。
 購入済みなので機会があったらレビューしたい。

 オリジナル・アルバムには見向きもしなかったが、81年になってベスト盤だけは購入した。↓

 Greatest Hits Vol. 2 (79年10月29日発売)

ABBA - Greatest Hits Vol. 2

 80年10月に1週間の断食の末ステレオ(システム・コンポ)を買ってもらったので、同じ頃にCarpentersやSimon & Garfunkelのベストも買ったと思う。
 とりあえずヒット曲狙いの基礎コレクションと言うところかな。

 Greatest Hits Vol. 2 しか持っていなかったので、Waterloo等の初期のヒット曲は知らなかったし、後期については「エ~ッ、今さらアバかよ!」みたいに全く興味が持てなかった。

 それが、ベスト・ヒットUSAでこのプロモーション・ビデオを見て印象がガラッと変わった。

 When All Is Said and Done / Should I Laugh or Cry ↓

ABBA - When All Is Said and Done / Should I Laugh or Cry



 アルバムThe Visitors (81年11月30日発売)からのシングル。
 多くの国が第1弾シングルにアグネタがリード・ヴォーカルのOne of Usを選んだの対し、米国のみフリーダがリード・ヴォーカルのWhen All Is Said And Doneを選んだ。
 そして、最後の全米Top40ヒット(27位)となった。

 One of Us / Should I Laugh or Cry (スウェーデン盤)↓

ABBA - One of Us / Should I Laugh or Cry

 スウェーデンで13位、英国で3位、オーストラリア4位、米国107位。
 もはや母国スウェーデンでも1位は取れなくなった。




 When All Is Said and Doneをシングル・カットしたのは米国の他、オーストラリア等の一部の国だけだった。

 When All Is Said and Done / Soldiers (オーストラリア盤81位)↓

ABBA - When All Is Said and Done / Soldiers

 One of UsにしろWhen All Is Said and Doneにしろ連想させるのは、離婚とか分裂とか崩壊であり、グループか解散に向かっていることを暗示しているようだった。
 しかし、When All Is Said and Doneのビデオには涙はなく、何か毅然としたところがあって一発で惹きつけられた。

 その結果、初めて買ったABBAのオリジナル・アルバムは、驚いたことにLP The Visitorsとなった。(その後はCDでオリジナル・アルバムを買い揃えて行った。)
 
HMVジャパン

 大ヒット・シングルが無かったせいか、逆にアルバム全体に統一感があり完成度は高いと思う。
 ちょっと地味な印象はあるが、個人的には大好きなアルバムだ。
 現在、ABBAのオリジナル・アルバムはデラックス盤化が進みつつあるので、The Visitorsの順番が回ってくれば迷わずゲットする予定だ。

 最後にもう1つこの番組に苦言を呈すれば、The Visitorsのジャケットの撮影場所は紹介されたものの、1曲もビデオが流れなかったので残念だった。
 個人的な好みの別として、ラスト・アルバムから1曲も紹介されないなんて寂しすぎる。
 やはり、90分では時間不足であり、120分に拡大して再構成してくれないものだろうか。

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