Kiki Dee (キキ・ディー) The Fontana Years 1963-1968 その4

前回に引き続いてKiki Deeの4回目。
63年から68年のFontana Records在籍時に1曲のヒット曲も無かったことは前回述べたが、後にアレンジを変えてヒットさせたシングルがある。
64年7月発売 (You Don't Know) How Glad I Am / Baby I Don't Care
オリジナルはNancy Wilsonの64年8月15日全米11位であり、まだヒット・チャートを上昇中に間髪を入れずにカバーされたようだ。
オリジナルを収録したアルバムHow Glad I Am(64年全米4位)↓

内容についてはこちらのレビューを参考にして。
09年にはGentle Is My Mind(65年全米17位)との2イン1でリマスター復刻されている。↓
因みに、シングルB面I Don't Careは西ドイツのテレビ番組Der Tod läuft hinterherの第3話(67年12月30日放送)で取り上げられ、KikiはBarsängerinの役で歌っている。
なぜ、ヒットしなかった3年も前のシングルB面が選ばれたかは不明だ。↓
73年にはElton JohnのRocket Recordsと契約し転機が訪れるのだが、ソロとしてLonnie and JosieとAmoureuse(全英13位)の2枚のシングルに続き、74年からはThe Kiki Dee Bandとして4枚のシングルを発売した。
その3枚目で(You Don't Know) How Glad I Amをリメイクしているのだが、4枚を順に追って行きたい。
74年発売 Hard Luck Story / Everyone Should Have Their Way↓

↑スペイン盤 ↑ドイツ盤
ヒットはしなかったが、Elton JohnとBernie Taupinの黄金コンビの曲であり、Eltonはプロデュースも担当している。↓
Eltonは75年のアルバムRock Of The Westies(全米1位)でセルフ・カバーしているが、Kikiもコーラスで参加している。↓
74年7月発売 I've Got the Music in Me / Simple Melody(全英19位)↓

↑イギリス盤 ↑イタリア盤
Kiki Dee BandのキーボードBias Boshell(フォーク・ロック・バンドTreesの元メンバー)の作品であり、全米でも74年11月30日12位の大ヒットとなった。↓
75年3月発売 How Glad I Am / Peter(全英32位)↓

オリジナルのタイトルから(You Don't Know) を削って、ロック調にリメイクしたところ今度はヒットし、全米でも75年5月30日74位となった。
当時の映像が見つからなかったのだが、84年に放送されたLadybirdsという番組よりI've Got the Music in Meに続いて3:05より収録されている。↓
75年12月発売 Once a Fool / Someone to Me↓
イギリスではヒットしなかったが、76年3月27日全米82位となった。↓
74年9月にはThe Kiki Dee Bandとしては唯一のアルバムI've Got the Music in Meを発売している。↓

オリジナル9曲にボーナスを4曲追加しており、この1枚でシングル4枚8曲の内PeterとOnce a Foolを除く6曲を収録している。
未収録のPeterは77年2月に発売された次のアルバムKiki Deeが08年にリマスター復刻された際にボーナスとして収録された。↓

ボーナスが3曲収録されているのだが、How Glad I Amが前作にもボーナス収録されており、ダブっている。
逆にOnce a Foolがどこにも収録されていない。
?????
たぶん、Once a Foolは前作I've Got the Music in Meのボーナスとして収録されるべきところ、何らかのミスでHow Glad I Amが収録されてしまいダブったのだと思う。
P.S. I've Got the Music in Meにボーナス収録されたHow Glad I Amは4:00、Kiki Deeにボーナス収録されたほうは4:23(Edited Single Remix)だったので、厳密には別テイクだった。
続きは次回で…。



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