Zombies(ゾンビーズ) Begin Here (Decca Mono 1964-67) #7

HMVジャパン


 前回に引き続きThe Zombiesの7回目。
 今回は02年英国Big Beat Recordsから発売された企画盤から始めたい。
 Big Beat Recordsは99年に英国1st LP Begin Hereがボーナス付きで、
 00年にはThe Singles Collection: A's & B's, 1964-1969を発売している。
 この2枚によりDecca時代の音源は米国4thシングルI Want You Back Againを除き、全曲オリジナルどおりのMonoで復刻された。(メデタシ!)

 残すところは、以下に示すStereo盤と細かなテイク違いになる。

 米国1st LP The Zombies (65年1月発売 Parrot PAS 71001)
 Reprocessed Stereo 電気的に変換された擬似Stereo

The Zombies - The Zombies

 Side1
 1 She's Not There
 2 Summertime
 3 It's Alright With Me
 4 You Really Got a Hold on Me / Bring It on Home to Me
 5 Sometimes
 6 Woman

 Side2
 1 Tell Her No         
 2 I Don't Want to Know
 3 Work 'n' Play       
 4 Can't Nobody Love You
 5 What More Can I Do
 6 I Got My Mojo Working 

 擬似Stereo盤↓




 Early Days (米国69年6月2日発売 London PS 557)
 69年シングルTime Of The Seasonが全米2位の大ヒットとなり、米国側からの要請によりわずか1日でStereo用ミックスが行われた。
 ハウス・エンジニアみたいな人が適当にミックスしたものであり、メンバーや録音当時のスタッフは誰も立ち会っていない。要するにアーティストの意向が全く反映されない適当なStereoミックスだった。

The Zombies - Early Days

 Side1
 1 Whenever You Are Ready
 2 Don't Go Away
 3 She's Not There
 4 I Love You
 5 Leave Me Be
 6 Indication

 Side2
 1 She Does Everything For Me
 2 You Make Me Feel Good
 3 Tell Her No
 4 I Want You Back Again
 5 Kinda Girl
 6 I Must Move


 The World of The Zombies (英国70年9月18日発売 Decca SPA 95)
 米国に続いて英国でもStereo盤ベストが発売された。
 英国ではTime Of The Seasonは全くヒットしなかったので、通常盤ではなく廉価盤だ。

The Zombies - The World of The Zombies

 Side1
 1 She's Not There
 2 Sticks And Stones
 3 You've Really Got A Hold On Me
 4 I Got My Mojo Working
 5 Summertime
 6 Kind Of Girl

 Side2
 1 Tell Her No
 2 Woman
 3 Road Runner
 4 Just Out Of Reach
 5 Nothing's Changed
 6 She Does Everything For Me

 オリジナル(?)Stereo盤↓
 


 時代の潮流か、69年以降はこのStereo盤がスタンダードとなり、Mono盤は歴史的使命を終えたとして封印されることになった。
 ところで、このShe's Not ThereのStereo盤は4トラック録音されたオリジナルのセッション・テープからミックスされているのだが、このセッション・テープから新たにMonoミックスを作成したら、オリジナルMonoミックスと同じ音になるのだろうか?
 答えは、なりませんだ。
 バランスの問題ではなく、足りない音があるのだ。
 なぜならば、オリジナルのMonoミックスは4トラックのセッション・テープから作られたMonoミックスに、更にドラムスがオーバー・ダビングされていたからだ。
 具体的には1分40秒からの間奏で、1,2,3,ドン・ドン、1,2,3,ドン・ドンと叩かれる部分だ。
 このドラムスは、Mono盤と擬似Stereo盤には含まれているが、69年にミックスされたStereo盤には含まれていない。
 69年以降Stereo盤がスタンダードとなったことで、64年のヒット・シングルとは違うドラムスの無いヴァージョンが流れていたことになる。

 そこで登場したのが今回紹介する02年発売のリミックスStereo盤だ。
 せっかく4トラックのオリジナル・セッション・テープが存在するのだから、
 Monoの作風を一部も損なうことなく、新たにStereoミックスしたものだ。

HMVジャパン

 特にShe's Not Thereでは4トラック・セッション・テープからリミックスされたStereoマスターにオリジナル・ドラマーのHugh Grundyが新たにドラムスをオーバー・ダビングしている。
 もう1曲Is This The Dreamではタンバリンがオーバー・ダビングされている。
 その辺の経緯についてはAmazonのレビューを参考にして(クーちゃんってのが私です)。↓

The Decca Stereo Anthology
Big Beat UK
2002-11-05
Zombies

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 ↑裏ジャケットにはStereoミックスの元となったマスター・テープのボックスが積み上げられている。

 そして、リミックスStereoがこれだ↓



 すばらしい音質であり、このリミックスStereoさえあれば、資料的価値は別として擬似Stereoや69年のオリジナルStereoは用済みだと思う。
 また、Monoミックスの雰囲気を壊さないようにStereo化されたため、違和感は全く無かった。
 それどころか、音質的にはリミックスStereo盤はMono盤を簡単に凌駕していた。
 少なくとも02年時点では最高の音質だったと言えるだろう。
 ちょっと邪道な感じはするが、聴く価値は十分あると思う。
 だって、最高に気持ちイイんだもん!

  続きは次回で…。

Begin Here: Complete Decca Mono Recordings
Repertoire
2011-02-15
Zombies

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