Zombies(ゾンビーズ) Odesey&Oracle CBS Years 1967-69 #4

HMVジャパン


 前回に引き続きThe ZombiesのOdessey & Oracleの4回目。
 いよいよ、The CBS Years 1967-1969の音質について述べよう。
 以前に98年発売の30周年盤(Stereo+Mono)で満足し、08年の40周年盤は購入を見送ったと書いた。
 なぜ、今回購入したか?
 やはり、The BeatlesのSgt Pepper's Lonely Hearts Club BandとPink FloydのThe Piper at the Gates of Dawnのリマスターの存在が大きかったと思う。
 この3枚は67年EMI Abbey Roadスタジオで録音された。
 そして、Stereo盤だけではなくMono盤も秀逸な音質でリマスター復刻されたことだ。
 ただし、The BeatlesとPink Floydは英国EMIが自ら復刻し、The Zombiesはドイツの復刻専門レーベルRepertoireから復刻された違いがある。(この点はかなり気になった。)
 因みにEMIが傘下のアーティスト以外にAbbey Roadスタジオを使用させたのは、The Zombiesが第1号だったそうだ。 
 67年、英国では大好きなアルバムが多数発売された。
 それでは、その一部をリマスター復刻された順に紹介しておこう。

 The Kinks Something Else
 発売67年9月15日 録音66年4月~67年7月 Pye Studios

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 ↑98年発売のリマスター盤(輸入盤)。Mono盤のみ。
 発売当時は良い音質と思ったが、今の基準では少しシャカシャカして、音に厚みが足りない感じがする。
 今年2枚組デラックス盤が発売される予定だが、08年に発売された6枚組ボックスPicture Bookが秀逸な音質だったのでどんな音に生まれ変わるか楽しみだ。
 一部の編集盤に収録されたことのあるWaterloo SunsetのStereo盤なども収録されたら嬉しいな。
 とりあえず、既にデラックス盤が発売されている3セットのうち1stと2ndを注文したが、入手できたらレビューしたい。
 その前に先日13枚大人買いしたRca以降のSACDの方が先かな? まだ、11枚未開封なので聴かねば…。
 おっと、依然として13枚のCDも未開封だった。(一体、どうするんだ。)

 The Hollies Butterfly
 発売67年 録音67年8月~10月 Emi Abbey Road Studios

Butterfly
EMI Europe Generic
2002-07-17
Hollies

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 ↑99年発売のMonoとStereoの2イン1のリマスター盤。(輸入盤)。
 実はこれも10年以上未開封のままだ。
 名古屋の堀川添いにあった舶来レコード文化堂のBUNKADO¥1,690円の値札が付いたままだ。オリジナル・アルバム11枚のうち10枚が未開封だ。
 今更開封するのも忍びないし、03年発売の6枚組ボックスLong Road Home: 40th Anniversary Collectionにもほとんど収録されていないので、 とりあえずThe Clarke, Hicks & Nash Years (The Complete Hollies April 1963 -October 1968)を注文した。
 コンプリートと言っても過去のリマスター音源の使い回しがほとんどのようで、英国から到着したらレビューしたい。

 The Small Faces The Small Faces
 発売67年6月23日 録音67年2月~6月 Olympic Studios

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 ↑02年発売の35周年記念盤。(輸入盤)
 Stereo盤とMono盤の2枚組だがそれぞれボーナス・トラックを追加。
 訴訟問題が解決し、オリジナル・マスターからのリマスターが始まった頃で、それまでとは比較にならない音質の良さにびっくりした。
 ドラムスのドカドカ、ベースのブンブンした感じが気持ちイイ!
 このMono盤大好き。Stereo盤は一部気に入らないミックスもあるが、音の分離の点で勝っているし、悪くないと思う。

 The Bee Gees Bee Gees' 1st
 発売67年7月14日 録音67年3月~4月 IBC Studios

Bee Gees 1st (Dig)
Rhino / Wea
2007-01-23
Bee Gees

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 ↑2枚組デラックス盤(輸入盤)。Disc1にStereoとMonoを2イン1で収録。
 Disc2はレア・トラック集。
 06年発売の初期3枚のアルバムを2枚組デラックス盤で3セット計6枚収録したボックスStudio Albums 1967-68を分売したもの。
 Stereo盤は中央にヴォーカルが定位する正真正銘のリアルStereoですばらしい音質だ。
 Mono盤もMono特有のエネルギー感があって、甲乙つけ難い。

 John Mayall's Blues Breakers Crusade
 発売67年9月1日 録音67年7月  Decca West Hampstead studios

Crusade
Universal I.S.
2007-09-04
John Mayall

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 ↑07年発売リマスター盤(輸入盤)。Stereo盤にボーナス曲を追加。
 9枚購入し、未開封だった8枚のうちの1枚だが、今回開封した!
 CD1枚の場合、StereoとMonoの2イン1か、いずれか一方にボーナスを追加するかのどちらかなのだが、今回のStereo盤は音質とミックスともに素晴らしい。
 まだ18才だったMick Taylorのギター、イイね!

 Pink Floyd The Piper at the Gates of Dawn
 発売67年8月5日 録音67年2月~7月 Emi Abbey Road Studios

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 ↑07年発売のStereo盤、Mono盤、シングル集の3枚組デラックス盤(輸入盤)。
 国内盤も発売されているが、解説・歌詞・対訳を考慮してもファンを馬鹿にしたような破格の値段設定であり、旧国内盤CDを持っているのなら輸入盤で十分だと思う。
 音質は秀逸だが、Stereoミックスの稚拙さには閉口だ。
 左のスピーカーと右のスピーカーからは音はするが、左右のスピーカーの中央からは音がしない。
 当然Monoよりは音の分離は良いのだが、非常に不自然で違和感のある音場を形成している。
 65年頃までならともかく、67年でこのミックスは有り得ない!
 手抜きしたとしか言い様がない。
 それに比べてMono盤の素晴らしいことよ。
 音がかたまりになって飛び出してくるが、このエネルギー感、たまりません。

 The Who Sell Out
 発売67年12月15日 録音67年5月~11月 IBC Studios、 Pye Studios、De Lane Lea Studios、CBS Studios、Kingsway Studios(London)、Talentmasters Studios(New York)、Gold Star Studios(Los Angeles)



 ↑09年発売のデラックス盤(輸入盤)。
 Stereo盤とMono盤の2枚組だがそれぞれボーナス・トラックを追加。
 The Whoで1番好きなアルバムであり、今までに何回買い直したことか…。
 白状すると、まだこのデラックス盤は購入していない。
 初めてMono盤がCD化されたそうであり、やはり買わねばなるまい。
 しかし、1st LPがユニバーサルよりStereo盤+Mono盤でSACD化されたので、しばらく様子を見ることにしよう。(楽しみ!)
 
 The Beatles Sgt Pepper's Lonely Hearts Club Band
 発売67年6月1日 録音66年12月~67年4月 Emi Abbey Road Studios、Regent Sound studios



 ↑Stereo盤(輸入盤)。
 The BeatlesはこのアルバムではMono盤に重点を置いていたことは確かだ。
 しかし、Rubber Soulのような稚拙なStereoミックスとは違い、聴き慣れたStereoミックスに十分満足していたし、MonoミックスではStereoによるスリリングで万華鏡のような魅力が半減してしまうだろうと思っていた。
 09年発売のMonoボックスも、はっきり言ってStereoミックスに不満のあったRubber SoulのMono盤を聴くためだけに買った。
 当然他のアルバムも収録されているので、Rubber Soulのみ100回以上聴いた後、あまり期待せずに聴いてみた。
 
 !!!!!

 どうして?
 左右に動きがない固定した音場のはずなのに…、
 普通なら音像が重なり、ひと塊になって聴こえるはずなのに…、
 違った。
 たぶん、私だけではないと思うけど…。
 無意識に脳の中でStereo風に再構築しているような…。
 少ない情報から空想(妄想)をモクモク膨らませていた世代特有の能力!
 大量の情報をジャブジャブと与えられている若い世代にはどうなのかな?
 それとも年代に関係ない個人差なのかな?
 単にMonoミックスが素晴らしいだけなのかも知れない。

 The Jimi Hendrix Experience Axis: Bold as Love
 発売67年12月1日 録音67年5月~10月 Olympic Studios

Axis: Bold As Love (Bonus Dvd) (Dig)
Sony Legacy
2010-03-09
Jimi Hendrix

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 ↑10年発売のリマスター盤。ボーナスDVD付き。
 このアルバムも何回買い直したことか!
 ユニバーサルからソニーへのレーベル移籍に伴う再発だが、安かったし、DVD付きだったので買ってしまった。
 音質は秀逸。最高に気持ちイイ!
 ただし、ソニーに移ったことでSACD化は期待できなくなったので残念。
 かつてソニーはSACDのリーディング・カンパニーだったはずなのに…。
 かつてDVDオーディオに傾倒していたEMが、最近ではSACDを発売するとは…。

 The Rolling Stones Their Satanic Majesties Request
 発売67年12月8日 録音67年2月~10月 Olympic Studios



 ↑11年ユニバーサルからSACD-Shmで復刻される。
 02年にAbkcoから発売されたSACDと同じマスターを使用。
 楽しみだけど、相変わらず消費者をバカにしたような価格設定だ。
 古いAbkcoのSACDを探したほうが良さそうだが、やっぱり欲しいな。

 The Zombies Odessey & Oracle
 発売68年4月19日 録音67年6月~12月 Emi Abbey Road Studios、Olympic Studios
 2つのスタジオで録音されているが、少なくともThe Hollies、Pink Floyd、Jimi Hendrix、The Rolling Stonesと録音時期がダブっている。
 
Odyssey & Oracle
Repertoire
2011-02-22
Zombies

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 ↑Mono盤とStereo盤の2枚組だが、シングルと幻の3rdアルバムがボーナスとして追加されている。
 3面見開きデジパック仕様だが、スリップ・ケースに入れられている。
 貼られていたシールにはこう印刷されていた。
 Historic 60s LP, expertly remastered.
 Original MONO and STEREO versions
 + bonus tracks + legendary 'R.I.P' album tracks.
 28 page booklet with extensive notes by John Tracy, Chris Welch & Al Kooper + track comments by Rod Argent + detailed data on the recordings.
 音源は40周年盤と同じなのか、新たにリマスターされたのかは明記されていなが、持っている30年盤との比較ではかなりの改善がある。
 特にMono盤の改善がスゴくて、30周年盤のショボい音とは別物だ。
 Mono特有のエネルギー感は言うまでも無く、腰のあるベース、メロトロンの質感が向上して不思議な拡がりがある。
 Monoでありながら楽器の分離も良く、音場に奥行きが感じられる。
 例えば、Care Of Cell 44。
 はっきり言って、イントロのラグ・タイム風ピアノの1音でノック・アウトだ。
 メロトロンはThe Beatlesがスタジオに残していったものであり、このアルバムの印象を決定付けていると言っても過言ではない。リマスターで、より幻想的に、より新鮮に改善されている。
 ヴォーカルとドラムスはくっきりで、決して演奏に埋没しない。
 あれ?こんなにコーラスってはっきりしていたっけ?
 後半のピアノの「タ・タ・タ・タン、タ・タ・タ・タン」はこんなに力強かったかな?
 30年盤がStereo+Monoだったのが、今回Mono+Stereoになったのは意味があるようだ。
 Stereo盤とMono盤のどちらがオススメかと聞かれれば、迷うことなくMono盤をオススメする。
 やはり、Abbey Road録音ということもあり、元々の録音が良いようだ。
 もしも、The Beatlesと同じスタッフと機材で資金と時間をかけてリマスターしたらどんなことになるのだろう?
 使用された磁気テープのグレードと保管状況が同水準なら、更に素晴らしい結果が出ると思うのだが…。
 ブックレットは力作だと思うが、セッショングラフィー等の録音データが充実していれば良かったと思う。でも、Al Kooperのライナーは最新証言として貴重だった。
 オリジナルLPの裏ジャケットが分解されて一部掲載されているだけなのが、ちょっと不満だな。

続きは次回で…。

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