The Cowsills (ザ・カウシルズ) On My Side その4

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 09年から英国の再発専門レーベルCherry Red Records系列のNow SoundsからTheCowsillsのオリジナル・アルバムの再発が始まっている。
 今回は前回の3rd LP Captain Sad and His Ship of Foolsに続いての4回目。
 本来なら4th LPとなるところだが、6th LPへと跳んだので、まずはこの間のリリース状況を整理しておこう。
 Best LP The Best of the Cowsills(MGM SE 4597 69年発売127位)

The Cowsills - The Best of the Cowsills

 ↑88年の初CD化の際にPoor BoyとHairの2曲が追加された。
 94年にジャケットを変更された廉価盤CDがカタログに残っている。↓

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1995-04-16
Cowsills

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 11thシングル The Impossible Years / The Candy Kid 
 (MGM 14011 69年発売)



 ↑68年公開の映画The Impossible Years(邦題:素敵な年頃)で主題歌を歌っている。(0:45から)

 12thシングル Hair / What Is Happy?
 (MGM 14026 69年5月10日2位)
 69年 3月15日 Top100で84位に初エントリー
 69年 3月29日 Top40で35位
 69年 4月12日 Top10で8位
 69年 5月 3日 Top3で3位   
 69年 5月10日 最高2位 (2週連続)

 オリジナルはブロードウエイ・ミュージカルHairのOriginal Broadway Cast Recordingsであり、LPも発売されている。



 シングルのB面だけど運良く映像が残されていた。↓



 1位を阻んだのは4月12日から5週連続で1位となったThe 5th DimensionのAquarius - Let The Sunshine In (The Flesh Failures)。



 翌週の5月17日も1位(6週連続)となり、2週連続でThe CowsillsのHairを2位に甘んじさせた。
 こちらもオリジナルはブロードウェイ・ミュージカルHairのOriginal Broadway Cast Recordingsだ。

 オープニングAquarius↓ 



 エンディングLet The Sunshine In↓



 オリジナルの2曲を聴き比べてみると後者の方が、断然カッコ良い!
 そう言う意味では、The 5th Dimensionは上手にAquariusを料理したと思う。

 The 5th Dimensionはこのシングルを含むLP The Age Of Aquariusを発売し、同じく全米1位となったシングルWedding Bell Bluesも収録したこともあり全米2位の大ヒットとなった。↓

Age of Aquarius
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 ↑私は00年発売のボーナス1曲を加えたリマスターCDを持っているが、現在では08年発売の廉価盤がカタログに残っている。

 ?????

 ところで全米1位のシングルを2曲も収録したLPを2位止まりにしたLPって一体どれだ?
 13週連続1位のモンスター・アルバムがあったのか…。
 やっぱりこれだった。↓

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 ↑03年発売の2枚組デラックス盤。Disc1には68年のオリジナル・ブロードウェイ・キャスト・レコーディングス、Disc2には67年のオリジナル・オフ・ブロードウェイ・キャスト・レコーディングスを収録。
 発売当時3,000円前後で購入したと思うが、現在は1,000円前後!
 ウソだろ?

 このアルバムからOliverもGood Morning Starshineをカバーしている。↓



 69年7月12日には3位の大ヒットとなった。



 それにしても、カバーもスゴイが、オリジナルはもっとスゴイわ!

 69年5月24日The 5th Dimensionが2位にダウンし、The Cowsillsのチャンスと思いきや、前週3位から1位に躍り出て5週連続でトップに居座ったのはThe BeatlesのGet Backだ。



 ↑69年1月30日。
 Apple社屋上での伝説の、そしてThe Beatlesにとっての最後のライブ。
 混沌とした中で撮影されたGet Backセッションの最後を飾る映像だ。
 もちろん解散後に見たので、熱く胸に迫るものがある。

 でも想像して欲しい…、真冬のロンドン。
 それも寒風吹きすさぶビルの屋上でのライブ。
 よく指が動いたものだ。(特にリード・ギターのGeorgeは大変だったはずだ。)
 42分間か…、さぞや寒かっただろうに、風の冷たさを感じさせない。

 The Beatlesは09年にリマスター復刻されているが、シングル盤のGet Backをリマスター音源で聴くためには、現在のところStereo盤ボックス収録のPast Mastersか、Mono盤ボックス収録のMono Mastersか、もしくは10年に発売された青盤を聴くしかない。↓

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 余談だがGet Backに続いて69年6月28日から2週連続で1位となったのはHenry ManciniのLove Theme From Romeo & Juliet(ロミオとジュリエット)だ

 69年5月24日The Cowsillsは前週の2位から4位に転落してしまうのだが、この週に3位になったのはMercyのLove (Can Make You happy)だ。↓



 ↑69年のカー・レース映画Fireball Jungleで使用されており、本人達もThe Mercy Groupというバンド名で登場している。(68年に撮影されたが、本当に劇場で公開されたかは微妙らしい。全米公開ではなく、一部だけだったのかも知れない。)
 Mercyは地元フロリダの弱小レーベルSundiと契約し、68年11月に発売されてローカル・ヒットとなった。
 この曲の可能性に賭けたSandiは、ナショナル・チャートに送り込むために69年2月配給先と契約した。
 実はシングル録音直後にリーダーJack Sigler, Jr.が(補充要員として)徴兵されてしまったため、Sigler同意のうえプロモーションのために女性3名の偽Mercyを仕立てて活動させていた。
 この甲斐あって4月12日72位に初登場したが、この頃ちょうどSiglerが復員し、Warner Brothers傘下7 Arts Recordsと契約することとなった。
 結果として偽Mercyの存在が邪魔となり、グループ名Mercyの使用差し止めの訴えを起こして認められた。
 
 そうこうしている内にシングルは5月3日15位まで上昇し、31日から2週連続で2位の大ヒットとなった。
 先行投資を回収すべくSundiはMercyにTheを付けてThe Mercyとして活動を継続させ、6月初旬にはLPを発売した。↓

 The Mercy & Love (Can Make You Happy) (Sundi SRLP803 69年発売38位)

Mercy - Love (Can Make You Happy)

 ↑もちろんジャケットの女性3名はオリジナルのMercyとは何の関係もない。
 シングルA面以外の曲は全て偽Mercyの録音。
 シングルB面で映画にも使用されたギター・インスト曲Fire Ballは収録されていない。  
 
 一方、Sigler率いる真Mercyも対抗策としてメンバー増員のうえLove (Can Make You happy)を再録音して同名のLPを6月初旬にぶつけてきた。↓

Mercy - Love Can Make You Happy

 こちらのLPはノン・チャートだったが、Sundi盤から売り上げを一部奪ったはずであり、このLPの発売が無ければ(足を引っ張られなければ)、もっと上位に行けたのでは…。
 その後2枚のシングルがカットされ、Foreverが69年7月26日79位のヒットとなった。 

 09年Mercyと7 Arts Recordsを契約させたHenry Stoneなる人物のレーベルから初CD化されたが、米国Amazonによると音質は今ひとつのようだ。 尚、MP3のダウンロード・ページから全曲試聴できるが、それ程悪い音には聴こえないな…。
 オリジナルSundi盤は90年米国Rhino Recordsが発売したOne Hit Wonders(一発屋)の編集盤第2集に収録されている。音質は良好。↓

One Hit Wonders: 60's 2
Rhino / Wea
1990-10-15
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 思いっきり脱線してしまったので、話をThe cowsillsに戻そう!

 4th LP The Cowsills in Concert (MGM SE 4619 69年発売16位)

The Cowsills - The Cowsills in Concert

 1曲目にシングルHairを収録しており、シングルのヒットと相まって大ヒットとなった。
 
 こちらを参考にして…。

 
 こうして最高2位のシングルを2曲も持つこととなり、名誉とも不名誉とも言われる記録を作ることとなった。
 ある種悲劇のグループとも言えるのだが、ミュージック・ビジネスが毒牙をむくのはこれからだった。

 あ~あ、結局LP On My Sideまで辿り着けなかった。
  
 6th LP On My Side (London PS 587 71年4月発売200位)

On My Side
Now Sounds
2010-12-07
Cowsills

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 次回に続く…。

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