Laura Nyro (ローラ・ニーロ) Time And Love 24karat Gold CD

HMVジャパン

 10年に米国Audio FidelityからLaura Nyroのベストが復刻された。
 オリジナルは00年にSonyから発売された16曲入りベストだ。

 タイトル Time & Love: Essential Masters

 某音楽雑誌で優秀リマスター作品として紹介されていたので思い切って買ってみた。
 今回は24カラット・ゴールドCDでの復刻であり、Steve Hoffman(スティーヴ・ホフマン)によりオリジナル・マスター・テープからリマスターされている。
 悪いはずがない!と言いたいところだが…。
 
 あ~あ、HDCD仕様だ。
 我が家にはHDCD対応のプレーヤーがないので、Audio FidelityのHDCDを通常のプレーヤーで聴いているのだが、音が良かった記憶がない。
 もしかしたらHDCD対応のプレーヤーなら良い音がするのかもね。
 HDCD対応なんてSACD対応より希少だと思うけど…。
 結局専用プレーヤーじゃないと実力を発揮出来ないのなら、
 ハイブリッドSACDの方がよっぽど気が利いていると思う。

Time & Love Essential
AUDIO FIDELITY
2010-06-30
Laura Nyro

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 ブックレットの最後のページにこう書いてある。

 「このCDはとても古く、酷使されたマスターが元になっている。
 いくつかの部分で過度な歪みや年代もののアナログ・テープにできたテープのよれが聴こえるかもしれない。
 サウンドを出来るだけ純粋なままにしたかったので、ノイズ除去やその他デジタルの小細工で変化させないようにした。
 結果として、アナログ・テープから丁寧に、いじくられることなく、直接デジタル・マスターが作られた。」

 このような「お断り」はブックレットの内側じゃなくて、ケースの表側に書くべきじゃないのかな?
 開封しないと分からないなんて…。

 しかし、待てよ?。
 丁寧なリマスター作業が行われると、敢えてこのような少し自虐的な「お断り」を掲載することがある。
 要するに、「俺たちは最高の仕事をしたけど、マスター・テープそのものが痛んでいたので限界があった。仕方ない事だよね。」というような逆説的な自信の表れとも受け取れるのだ。

 一体どっちだ?

 マスター・テープの経年劣化の症状として、
 音が緩んで丸い。
 ベールを被ったようではっきりしない。
 ヒス・ノイズが強い。
 これらのことはよくあるし、意外と我慢できる。

 ただし、1番最悪なのはテープの磁性体が剥げ落ちて音が途切れること。
 音が良い悪いの前に、音そのものが消失してしまったていることだ。
 2番目に最悪なのは音が歪むことだ。
 神経を逆撫でして、聴き苦しいのだ。
 ガラスや金属を「キーッ!」と引っかくような感じだ。
 鑑賞どころではない。
 とにかく不快なのだ!我慢できない。

 Laura Nyroで特に危惧されるのは、
 その歪みやすいヴォーカルとブラス・セクションだ。

 97年2月4日発売の2枚組ベストと聴き比べしてみた。

 タイトル Stoned Soul Picnic: The Best of Laura Nyro

HMVジャパン

 Sony系列の復刻レーベルColumbia/Legacyから発売されたのだが、
 その2ヶ月後の97年4月8日にLauraが亡くなってしまった。

Stoned Soul Picnic
Legacy
1996-10-03
Laura Nyro

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 私は97年5月21日に発売された解説・歌詞・対訳付きの日本盤を持っているのだが、日本ではこれが実質的に追悼盤となった。(ただし、日本盤は既に廃盤)

 今聴き直してみて、その素晴らしい音質に驚かされる。
 2000年代初頭に流行った高域を強調し、低域をブーストさせ、無理やりリフレッシュさせたような音ではない。
 気持ちよく包み込むようなふわーっとした音だ。
 自然な感じで気持ち良い。

 一方、Gold CDはどうかと言うと、
 ベールが1枚まい剥がれた感じがして質感が向上している。
 そのベールの厚さはまちまちで、曲によって厚かったり、薄かったりする。
 当然、音の分離も良くなり、音像がはっきりし、メリハリがある。

 だが逆に、音がデコボコして音場全体としてのバランスが悪くなった感じがする。
 また、ベールが剥がれたのは良いが、マスター・テープの粗まではっきりしてしまった。
 やはり、ヴォーカルとブラス・セクションが時々気になる。

 絵に例えるとベスト盤は、ぼんやりした「パステル画」だ。
 Gold CDは、「点描画」だが、その点は均一ではなく、大きかったり、小さかったりでムラがある。

 断っておくが、
 聴き比べのためかなり大き目のボリュームで再生した。
 HDCD対応でないプレーヤーで再生した。

 どちらが好きかは、聴く人の好みによると思う。
 それとリスニング環境やリスニング・スタイルにもよると思う。
 私は大音量で浴びるように聴くので、Gold CDはちょっとキツイ。
 ミニ・コンポや比較的小音量で聴くのならGold CDの方かな…。
 それじゃ普通に聴く人はどうか?
 分からないね。それこそ人それぞれ。好みの問題だ。

 最後に、HDCD対応のプレーヤーで聴いている人がいらしたら、
 ぜひ、通常のプレーヤーとの比較を教えていただきたい。
 よろしくお願いします。

 次回はAudio Fidelity社から発売されたJames TaylorのOne Man Dogについてレビューしたい。
 同じく24カラットGold CDだけど、幸運にもHDCD仕様じゃないぞ!

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