オーディオ・チェック SACD DENON COGQ-28

 82年のCD登場以降オーディオ用のサウンド・チェックCDが数多く発売されてきた。
 マニア向けに周波数特性チェックや位相チェックのための電気信号を収録したものもあれば、当初はCD自体が黎明期ということもあり、そのデモンストレーションを兼ねて演奏の他に波、花火、鐘、SL、カー・レース等も含めた音源集的なものもあった。
 特にCDの開発メーカーであったSONYがサンプラー的に積極的に発売していた。
 そんな中で私が今でも重宝し、愛用しているのがこれだ。↓

 SUPER AUDIO CHECK CD 2 (スーパー・オーディオ・チェック CD 2)
 84年発売 CBSソニー、42DG 31

画像











 収録内容
 (1)チャンネルチェック
 (2)基準レベルチェック 400Hz 正弦波-16~-24dB
 (3)最大・最小レベルチェック
 (4)周波数特性チェック(1) 正弦はスイープ信号50秒
 (5)同上(2) 同上150秒
 (6)位相チェック(1) 1kHz正弦波位相ステップ信号
 (7)同上(2) 位相ステップ音楽
 (8)同上(3)315Hz、1kHz正弦波位相スイープ信号
 (9)伝送帯域チェック バンドノイズ
 (10)同上 1/3オクターブバンドノイズ
 (11)楽器の音色チェック バスドラム
 (12)同上 スネアドラム
 (13)同上 ハイハット
 (14)同上 ドラムトップ
 (15)同上 ドラムトータル
 (16)同上 エレキベース
 (17)同上 エレキギター
 (18)同上 ソロエレキギター
 (19)同上 アコースティックピアノ
 (20)同上 エレキピアノ
 (21)同上 シンセサイザー
 (22)同上 パーカッション
 (23)同上 リズムトータル
 (24)同上 ブラスパート
 (25)同上 コーラス
 (26)同上 カラオケトータル
 (27)同上 ボーカル
 (28)トータルサウンドチェック マリーン「サンデーナイト」
 (29)コーラスサウンドチェック 「やさしき救い主のみ母」
 (30)室内楽サウンドチェック「サン=サーンス 白鳥より」
 (31)ギターサウンドチェック「グラナドス 朱色の塔」より
 (32)ピアノサウンドチェック「ベートーヴェン 月光のソナタ第3楽章」より

 特に利用しているのは(5)周波数特性チェック(2) 正弦はスイープ信号150秒であり、20から20,000ヘルツまで150秒かけてスイープ信号を上昇させていくものだ。
 もちろん20ヘルツなんて私の耳には聴こえないのだが、アンプのレベル・メーターを見ていると確実に音はスピーカーから発せられているのが分かる。
 それが、徐々に耳というよりは身体で微弱な地響きが感じられるようになり、ギュイーンとウーファーからツイーターへ駆け上っていくのだ。
 20,000ヘルツに近付くと再び音は聴こえなくなるのだが、その駆け上がり具合でスピーカーのネット・ワークの粗までも分かってしまうのだ。例えば膨らんで聴こえる帯域や、左右のアンバランスを知ることでセッティングの調整に利用している。

 ところで、私にとっての絶妙なバランスが、他の人に当てはまるかは疑問だ。
 個人差はあるし、そもそも年寄りと若者では聴力に差があると思う。
 例えば高校生ぐらいの子に聴かせたら、「こんなキンキンした音は不自然!」なんてことがあるかも知れない…。
 逆に音楽的嗜好の違いで、低音や高音が物足りないと思うことも…。
 それと、リスニングのスタイルそのものが変化しており、最近ではインナー型のイヤホンを耳にねじ込んで聴いている子も多い。
 一方、クラブとかでガンガン浴びるように聴いているなんてことも…。
 数年前に縁あってクラブのオープニングのパーティーに呼がれたのだが、今の音響装置は80年代のディスコなんて比べ物にならないほど進歩しており、音は良いし、とにかく気持ち良くてビックリした覚えがある。
 今の若い人を気の毒と思うこともあれば、うらやましく思うこともあるが、少なくともデバイスの進歩により音楽に四六時中接していられる環境になったことは確かだ。
 いずれにしろ、自分用のオーディオなんだから自分の耳を信じるしかないね!

 ちょっと脱線してしまったようなので、話を元にもどそう。

 このCDでもう1つ重宝しているのは、(11)から(27)の楽器の音色チェックだ。
 マリーンが歌う「サタデイナイト」をパート毎に収録している。
 それだけではなく、例えば(11)バス・ドラムでは、イコライジングなしのマイクからの素の音と、1.6kHzを+4dB、220Hzを+6dBイコライジングした音を20秒ずつ収録している。
 その後も(12)スネア(13)ハイ・ハット(14)トップとパーツ毎に進み、(15)でドラム・トータルという構成だ。
 楽器によっては、EQなし、EQあり、EQあり+エコーありで更に細かく収録されている。
 (23)リズム・トータル、(26)カラオケ・トータル、そして(28)で完成ヴァージョン(抜粋)となる。
 私は(11)と(16)エレキ・ベースを利用して低音が一番自然なスピーカーのポジションを探したり、その他を利用して調整をしている。

 不思議なことにこのCDを再生し終えると、スピーカーの音がリフレッシュした感じがする。
 もしかしたら、20から20,000ヘルツまでの色んな音を聴いて鼓膜がリフレッシュ?いや、脳の聴覚細胞そのものが活性化したような不思議な感覚になる。
 80年代前半のデジタル録音だが、今でも十分利用価値があると思う。

 でも、この種のCDは最近はめっきり少なくなった。
 と言うよりも検索にヒットしたのはDENONだけになった。↓

デンオン・オーディオ・チェックCD〈スペシャル・リファレンス・エディション〉
コロムビアミュージックエンタテインメント
2004-08-25
オーディオ・チェック

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 SONYの旧盤と比較すると楽器の音色チェックのあるなしの違いぐらいだと思う。
 まあ、音色はお気に入りのCDでチェックしろということか…。

 この時、気になるものを見つけた。
 SACD盤が発売されていたのだ!↓

オーディオ・チェックSACD
コロムビアミュージックエンタテインメント
2007-11-21
オムニバス(クラシック)

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 早速購入したのだが、期待したSONY盤CDのような楽器の音色チェックはなく、かろうじてハイハット、シンバルの音のみ収録されていた。
 内容自体はDENON盤CDと大差はないと思ったが、
 スイープ信号はCDの20から20,000ヘルツに対し、5から30,000ヘルツでスゴイのだが、当然聴こえない。(尚、ハイブリッドSACDでありCD層は20,000ヘルツまで)
 一番の違いはサラウンド対応だったことだ。
 色々とチェックに使えるようなのだが、我が家はサラウンド環境にない。
 ブックレット記載のサラウンド解説はそれほど詳しくなく、せいぜいフロント左右2本、センター1本、リア左右2本、サブ・ウーファー1本の結線が正しいかチェックするぐらいという感じだ。
 最後にデモンストレーション音源が9曲収録されているが、「このパートの音色をチェックしろ」みたいな解説はなく、あくまでもデモという感じだ。
 
 最後に同じくSONYから発売されたデモンストレーション用CDを持っている。

 CDワンダーランド 2~おもしろ・どっきり・ザ・CD
 85年発売 CBSソニー、32DG 44
 
CDワンダーランド 2~おもしろ・どっきり・ザ・CD
株式会社ソニー・ミュージックレコーズ
1985-10-21

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  収録内容
 01 ビックリ!これが中国巨大SL
 02 オーディオ・チョット・チェック〔正相/逆相〕
 03 同〔左右は合っているかナ〕
 04 ザ・バイク
 05 サーフブレイク-ニュー・カレドニア
 06 タヒチアン・パラダイス
 07 ザ・ストリーム
 08 BON SHO-京都知恩院梵鐘
 09 オータム・ナイト・ファンタジー
 10 第1回日本グランプリ再現
 11 いとしのうなじ 演奏 ザ・スクェア
 12 ハイド&シーク 歌 マリーン
 13 涙の茉莉花LOVE 歌 河合その子
 14 さよならと言われて 歌 松本典子
 15 シフォンの囁き 歌 小林麻美
 16 トリステ ピアノ 八木一夫、ベース 遠山晃司、ドラム 屋代邦義
 17 オン・グリーン・ドルフィン・ストリート
    ピアノ 本田竹曠、ベース 井野信義、ドラム 森山威男
 18 グリーン・スリーヴス パン・フルート 藤山明
 19 ショパン:ピアノ協奏曲第2番より
    ピアノ 中村紘子、指揮 アナトール・フィストラーリ、ロンドン交響楽団
 20 ワーグナー:歌劇「ローエングリン」第3幕への前奏曲
    指揮 若杉弘、シュターツカペレ・ドレスデン

 全てデジタル録音で、サンプラーとしても結構ワクワクさせられた。
 実はこのシリーズの「1」も持っている。(こちらはごみ捨て場で拾った!)
 まだ、CDが世に出て数年しか経っていなかった頃だった。
 夢のような音楽の世界が広がっていた。

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この記事へのコメント

shiki
2018年03月01日 23:05
ケーブルの話ではないので、かなり迷ったのですが……ブログにふさわしくなければ削除を。
CD盤をトレーにぺたりと置いて聴くのが好きな古い奴ですが、最近、CDプレーヤー本体に≪穴≫発見。ここにヘッドホンが差せる。聴くと、音がアンプ聴きより拡がりがない、だけどクリア、それは良いとして音が硬い→結果、一曲で耳が疲れる→だけどクリア。そのままでも聴けるのに、んー、じゃあアンプを通すって何? ま、アンプの方が、ヘッドホンの左右、肩幅あたりまで広がるのですが……ええー、アンプを通すって、いったい何なのでしょう。昔の記事に質問コメントをのせてしまい 、すみませんです。
クーちゃん
2018年03月04日 23:23
shikiさん、お久しぶりです。
オーディオの老朽化のため買い替えを検討していたら、長期間のブログ休養となってしまいました。
未だハイレゾには移行していませんが、CDは買い貯めていますので、環境が整ったら再開したいです。
コメントにあるヘッドフォン(イヤホン)・ジャック(穴)の件ですが、その前段にスピーカーを駆動するための増幅部とは別に、ヘッドフォン内臓のスピーカー駆動用にヘッドフォン・アンプが設置されています。このヘッドフォン・アンプの品質によって聴こえ方が全然違います。とりあえず聴こえれば良いレベルのものから根性入ってるものまでピンキリです。ただし、ヘッドフォン内臓のスピーカーは耳に超近いため、一般的にクリアに聴こえる傾向にあると思います。察するに現状は音楽を聴くと言うよりは音をモニタリングしているという感じでしょうか。アンプ、ヘッドフォン・アンプ、スピーカー、ヘッドフォンの品質の差によって聴こえ方は様々だと思います。よって、お使いのヘッドフォンの品質に左右されますが、高品質の外付けのヘッドフォン・アンプを現在のアンプに接続すれば、スピーカーで聴くよりも良いと感じる可能性はあります。私見ですがご参考になればと思います。
shiki
2018年03月05日 15:38
記事に関係のないことでブログを汚してすみませんでした。住宅事情でスピーカーにお金をかけてもしょーがなく、ならばヘッドホンにこだわるかと、「ぅおおでお・てくにかっ!1万円」を買って、財布が悲鳴を上げるのを初めて聞きました。音のことは、むずかしすぎるです。

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