The Monkees(ザ・モンキーズ) Birds, Bees Delux Edition 3CD

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 米国Rhino Handmadeがコアなファン(マニア)向けにデラックス盤を連発している。
 日本ではWarner Music Directがほぼ独占的にRhino Handmadeの輸入販売をしており、前回はDelaney&Bonnie&Friends On Tour With Eric Clapton(Atco SD 33-326)の日本語解説付きデラックス盤をレビューした。
 その時、同じくWarner Music Directから国内発売されているThe MonkeesのHeadを条件付きで買う予定とコメントした。
 その条件とは「The MonkeesのThe Birds, The Bees & The MonkeesのDelux Edition(3CD)が海外から無事に届くこと。」だった。
 どうした理由かワーナーはこのBoxを取り扱っていないのだ。
 5thアルバムを跳ばして6thアルバムのデラックス盤を手に入れてもね…。

 ここでThe Monkeesのリマスター復刻状況について整理しておこう。
 94年から95年に米国Rhino Recordsからオリジナル・アルバムが復刻された。
 マスター・テープからのリマスターとボーナス曲追加が売りだった。
 日本盤が出るのを待ちきれず、Daydream Believerのブラスの音質改善を目当てに5thアルバムThe Birds,The Bees and The Monkeesだけは輸入盤で先行購入した。
 それまでの音質とは著しい改善だったので、その他全作を日本盤で購入した。




 99年にはブリキのカースに入ったRhino発売の輸入盤Greatest Hits
 
 00年にはRhino Handmade発売の4,500セット通販限定3枚組Headquarters Sessions
 01年にはRhino Handmade発売の通販限定4枚組Summer 1967 The Complete U.S. Concert Recordings
 この2セットは1回の送料が50ドルだったので他の数枚と合わせて一括で購入したはず。

 01年にはRhino発売の4枚組日本盤Music Box

 06年からRhinoからオリジナル・アルバムのStereo盤とMono盤をカップリングしボーナス曲を加えた2枚組デラックス盤化が始まった。
 ところが、07年の4thアルバムスターコレクター(Pisces,Aquarius,Capricorn & Jones Ltd) を最後に失速してしまった。
 たぶんセールスが良くなかったんだろうね…。
 
 待つこと3年マニア向けにRhino Handmadeから通販限定3枚組が復刻された。 

 The Birds, The Bees & The Monkees(Colgems COM/COS-109)
 68年4月22日米国発売 3位
 邦題:小鳥と蜂とモンキーズ

 上に貼り付けたRhino Handmadeのホームページで在庫500以下なのを見て、慌てて米国Amazonのマーケット・プレイスで注文した。
 定価59.98ドルに対して64.91ドルで、送料込みで6,265円だった。
 クリスマス・シーズンを挟んだので3週間程かかったものの無事到着した。

 シングル・レコードのジャケットと同じサイズで、厚さが32ミリの箱の中に以下のものが入っていた。
 24ぺージの情報満載のブックレット
 白地にtell somebody you LOVE about the BIRDS the BEES and the MONKEESと印刷された直径37ミリのバッジ
 紙ジャケット仕様で、Disc1にStereo盤とボーナス曲(Stereo盤)を、Disc2にMono盤とボーナス曲(Mono盤)を、
 Disc3にはボーナス曲を詰め込んでいる。
 結構重い!
 よくあんなプチプチの封筒で無事に着いたものだ。

 気になる音質であるが、旧リマスターCDとStereo盤を比較してみた。

 旧リマスター盤は意外と健闘している。
 1枚ベールをかぶった感じで音の輪郭は少し丸いし、分離もそれほど良くない。
 レンジも狭いし、高音の抜けもそれ程でない感じがする。
 一方、ベースとかの低音は引き締まってないのだが、十分な音量を感じる。
 このように音が緩い印象なのだが、音が暴れないと言うか、安心して聴ける。
 要するに緩くてもバランスが良いのだ。
 
 デラックス盤はどうか…。
 ベールが1枚はがれるとはこのことか!
 リフレッシュされて明らかに質感が向上した。
 でも何か騒々しい。
 質感が上がったため、逆に音がザラついた感じもする。 
 曲によって音量がデコボコ。
 途中でヴォリュームを調整したくなる。
 こんなバカなはずがない!
 スピーカーをミリ単位でセッティングし直した。
 The BeatlesのRubber SoulのリマスターMono盤で調整した。

 するとどうか!
 流麗なストリングス。
 Davy Jonesのシュワシュワしたヴォーカルがより自然になった。
 Daydream Believerではヴォーカルのビブラートがよく分かる。
 生々しい!
 ブラスの高音の抜けも良い。
 ベースやバス・ドラムの芯のあるような引き締まった低音。 
 迫力はあるが、圧迫感は薄まった。
 先行してシングル発売されたValeriと他のアルバム収録曲とで雰囲気が違うのは仕方が無いことだと思う。
 Magnolia Simmsがレトロな雰囲気で左スピーカーからしか聴こえない割には音がでか過ぎる。唯一この音量設定だけは疑問が残る。




 Mono盤はどうか?
 米国ではStereo盤とMono盤が併売されたのは本アルバムが最後となった。
 The Monkeesに限らず69年には市場からMono盤はほぼ姿を消すこととなった。
 Mono盤を切り捨てても影響が無いほどStereo再生装置が普及した訳だ。

 68年Mono盤は風前の灯だったから、ちゃんとミックスされたか心配だった。
 聴いてみての印象は、
 Stereo盤のようにスリリングではないが、アルバム全体の音質に統一感があり、安心して聴くことができる。
 特にStereo盤では浮いた感じのあったValeriやMagnolia Simmsがしっくり収まっている。
 Stereo盤が定着した68年時点でMono盤にどれだけの存在価値があったか定かではないが、実際に存在したからには聴いてみたいと思うのは人情ではないか…。
 Mono盤がStereo盤に勝っているとは思わないが、一聴の価値はあると思う。

 11年1月23日時点でRhino Handmadeのホームページでの在庫は100個未満となっている。
 恐らくメーカーの在庫が0個になると、米国Amazonのマーケット・プレイスの値段は跳ね上がり、The StoogesのThe Complete Funhouse Sessionsのように再発されるまで10年以上高値で推移する可能性が高い。
 だから興味のある人は早めに手に入れることをオススメする。

 さて、次回はHeadのDelux Edition(3CD)をレビューしたいと思う。


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