Bob Dylan (ボブ・ディラン) Original Mono Recordings その6
前回に引き続いてボブ・ディランのモノ・ボックスの6回目。
前回のBringing It All Back Homeに続き、今回もまた1つ遡ってAnother Side of Bob Dylanについて。
↑輸入盤。
64年8月8日発売
録音 ニューヨーク Columbia Recording Studios
当時のLPとしては破格の50分37秒も収録。
↑国内盤ハイブリッドSACD。
これ国内盤なのにマーケット・プレイスでもないのに定価より高い。
貼り付けれなかったけどHMVならまだ定価で手に入るかもしれない。

64年6月9日最初にして最後、つまり唯一の録音が行われた。
プロデュースはTom Wilson。
ヴォーカル、アコースティック・ギター、ハーモニカ、ピアノはBob。
翌日午前1時30分までズレ込んだマラソン・セッションで、Bobは15曲に取り組み、うち11曲が収録された。全曲Bobのオリジナル。
没になったのはRamblin' Jack ElliottとデュエットしたMr. Tambourine Man、Mama, You Been On My Mind、Black Crow Bluesと歌詞違いのDeniseとCaliforniaの4曲。
多重録音の可能性はあるが、試聴上はBobの弾き語りに聴こえる。
うっかりするとフォーク・アルバムのように思えるのだが、タイトルAnother Sideが示すとおり、Bobの別の一面を表しているのだそうだ。
日本盤に付属の中村とうよう氏の古い解説によれば、エレキ楽器は使われていないが、フォーク・ロックの原点みたいなアルバムなのだそうだ。
確かにロック風の曲調の歌も含まれているのだが、一番の要因は他のアーティストにカバーされてヒットしたことに有りそうだ。
All I Really Want to DoはCherとThe Byrdsの競作となった。
↑Cherの1stLP All I Really Want To Doと2ndLP Sonny Side Of Cherの2イン1。
65年8月21日15位まで上昇、1st LPも16位となった。
内容はAmazonのレビューを参考にして。(クーちゃんってのが私です。)
一方、The Byrdsは同じく8月21日最高40位となった。↓
↑The Byrdsの1stアルバムのMono SACD。
タイトル曲Mr. Tambourine Man(65年6月26日1位)の他Chimes of FreedomとボーナスとしてAll I Really Want to Doを収録。LPは最高6位。
内容はAmazonのレビューを参考にして。(クーちゃんってのが私です。)
尚、The Byrdsは4th LP Younger Than YesterdayでMy Back Pagesもカバーしている。↓
その他にThe McCoysも65年11月44位の1st LP Hang On Sloopyに収録している。
また、It Ain't Me BabeもJohnny CashとThe Turtlesのカバーされている。
↑65年2月発売のJohny Cashの20th LP Orange Blossom Specialに収録。
Johnnyは未来の奥さんJune Carterとデュエットしている。
64年11月28日58位まで上昇。 LPは65年49位。
Don't Think Twice, It's All RightとMama, You've Been on My Mindも収録。
↑65年9月発売のThe Turtlesの2nd LP It Ain't Me Babeに収録。
また、Like A Rolling Stoneも収録されている。
タイトル曲が65年9月18日8位となった。 LPは98位。
Nancy Sinatraも66年3月5位になったLP Bootsに収録している。↓
Duane Eddyは65年LP Duane Eddy Does Bob Dylanを発売。

Don't Think Twice
House Of The Rising Sun (arrangement by Duane Eddy)
It Ain't Me Babe
She Belongs To Me
All I Really Want To Do
Love Minus Zero/No Limit
Mr. Tambourine Man
Blowin' In The Wind
以上を収録している。
また、The Beatlesも65年8月発売のLP Helpで、いわゆるDylan風のYou've Got to Hide Your Love Awayを発表している。
こうして見るとフォーク・ロックの原点と言われるのがうなづける。
それでは本題に戻ろう。
02年に米国Sundazed RecordsからMono LPが180グラムの重量盤で復刻されている。↓
評価の定まった名盤なので内容に触れず、音質についてのみコメントしたい。
まずはStereo盤。
聴いてみた感想は…、良いです。
古典的な3点Stereoミックスではありません。
それと前作までのStereoミックスとも違う???
これ、マルチMono録音を左右2チャンネルに振り分けたのとは違う感じがする。
通常の4トラック録音の場合、例えば
ギターを1本のマイクで録音する。これで1トラック。
ハーモニカを1本のマイクで録音する。これで1トラック。
ピアノを1本のマイクで録音する。これで1トラック。
最後にヴォーカルを1本のマイクで録音する。これで1トラック。
これで合計4トラック。
ヴォーカルを失敗すれば、ヴォーカルのみ録音し直せば良い。
Mono1トラック録音で全員一発演奏と比較すると、各ミュージシャンのストレスや緊張感は大幅に緩和されることとなった。(実際には一発録音でしか生まれないグルーヴ感も大事なのだが…)
2チャンネルへのミックスダウンに際に、
ピアノを左右10対0に割り振れば、左からピアノが聴こえ、
左右5対5では中央から、左右0対10で右からとなる。
よって、左右7対3で中央左寄り、8対2で左側中央寄りとなる。
つまり、このトラック数が増えれば増えるほど複雑な楽器の配置が可能となる。
その後、技術の進歩により8トラック、16トラック、無限大に増加した。
要は、複数のトラックをピタッとシンクロさせる技術が必要で、トラック数が増えるほど難しかった訳だ。
64年当時4トラック録音がせいぜいだった。
楽器とヴォーカルで4つしかなければ、それぞれを別のトラックに録音できた。
これで十分なのだが、楽器数が増えたら?
ドラムス、ベース・ギター、サックス、コーラス…
1つのトラックにベースとドラムみたいに複数録音する必要が生じることとなる。
でも本作の構成は、ヴォーカル、ギター、ハーモニカが基本で、
Black Crow Bluesのみヴォーカル、ピアノ、ハーモニカ、
いづれの場合も音源が3点しかない。
そのうえ、実際録音方法は別問題として、リスナーはBobの弾き語りをイメージしながら聴くことになる。
要するにスピーカーの中央に3つの音源が集中することとなる。
これって、Stereo再生が成り立つの?
3つが全部中央から聴こえてくると通常はMonoにしか聴こえない。
あとは部屋の反響音や残響音の効果による音の拡がりだけだ。
想像したのは少ない音源でStereo感を出すため、
3トラック録音のピアノコンチェルトやヴァイオリン・コンチェルト等のクラッシクによくあった手法だ。
オーケストラを2本のマイクで2トラックStereo録音し、中央に1マイク1トラック録音したピアノやヴァイオリンを配置する方法だ。
正確にはピアノとヴァイオリンはMono録音なのだが、Stereo感いっぱいのオケの中にビシッと定位して、素晴らしい音場を作り出す。
本作ではステージに広がるオケの何十もの楽器に対し、楽器はギターかピアノ1つであるため、Stereo感を出すのに限界はあったようだ。
実際のところ強くStereo感を意識出来たのはピアノが伴奏のBlack Crow Bluesだけだった。
しかし、ホールに拡がるような独特のStereo感は感じることが出来た。
ところがである、Stereo盤とMono盤を比較してみると、Black Crow Blues以外のギター伴奏の曲にはミックスの違いは実感出来なかった。
Stereo盤に感じた独特の音の拡がりが、驚いたことにMono盤にも感じられた。
要するにこの独特のStereo感はStereoミックスによるものではなく、録音自体が優秀なことに起因しており、Mono盤にも共通しているということだ。
不思議で仕方ないのだが、Black Crow Blues以外はほとんど同じなのである。
なのでこのSACDにStereoとは別にMulti-chと記載されているのを見てビックリした。
5.1チャンネル用にリミックスされているのか…。
実際には、左・中央・右の3チャンネルだろうが、聴いてみたい!!!
まさか中央にヴォーカル、左にギター、右にハーモニカなんていう驚愕のミックスにはなっていないだろうな。
ものすごいリアリティーのある弾き語りのミックスになってればスゴイな!
気になって眠れなくなりそうだ。誰か教えて!!
↑国内盤。
何と本作ではMono盤とStereo盤のミックスにほとんど差がなくなったぞ!
次回に続く…。
前回のBringing It All Back Homeに続き、今回もまた1つ遡ってAnother Side of Bob Dylanについて。
↑輸入盤。
64年8月8日発売
録音 ニューヨーク Columbia Recording Studios
当時のLPとしては破格の50分37秒も収録。
↑国内盤ハイブリッドSACD。
これ国内盤なのにマーケット・プレイスでもないのに定価より高い。
貼り付けれなかったけどHMVならまだ定価で手に入るかもしれない。
64年6月9日最初にして最後、つまり唯一の録音が行われた。
プロデュースはTom Wilson。
ヴォーカル、アコースティック・ギター、ハーモニカ、ピアノはBob。
翌日午前1時30分までズレ込んだマラソン・セッションで、Bobは15曲に取り組み、うち11曲が収録された。全曲Bobのオリジナル。
没になったのはRamblin' Jack ElliottとデュエットしたMr. Tambourine Man、Mama, You Been On My Mind、Black Crow Bluesと歌詞違いのDeniseとCaliforniaの4曲。
多重録音の可能性はあるが、試聴上はBobの弾き語りに聴こえる。
うっかりするとフォーク・アルバムのように思えるのだが、タイトルAnother Sideが示すとおり、Bobの別の一面を表しているのだそうだ。
日本盤に付属の中村とうよう氏の古い解説によれば、エレキ楽器は使われていないが、フォーク・ロックの原点みたいなアルバムなのだそうだ。
確かにロック風の曲調の歌も含まれているのだが、一番の要因は他のアーティストにカバーされてヒットしたことに有りそうだ。
All I Really Want to DoはCherとThe Byrdsの競作となった。
↑Cherの1stLP All I Really Want To Doと2ndLP Sonny Side Of Cherの2イン1。
65年8月21日15位まで上昇、1st LPも16位となった。
内容はAmazonのレビューを参考にして。(クーちゃんってのが私です。)
一方、The Byrdsは同じく8月21日最高40位となった。↓
↑The Byrdsの1stアルバムのMono SACD。
タイトル曲Mr. Tambourine Man(65年6月26日1位)の他Chimes of FreedomとボーナスとしてAll I Really Want to Doを収録。LPは最高6位。
内容はAmazonのレビューを参考にして。(クーちゃんってのが私です。)
尚、The Byrdsは4th LP Younger Than YesterdayでMy Back Pagesもカバーしている。↓
その他にThe McCoysも65年11月44位の1st LP Hang On Sloopyに収録している。
また、It Ain't Me BabeもJohnny CashとThe Turtlesのカバーされている。
↑65年2月発売のJohny Cashの20th LP Orange Blossom Specialに収録。
Johnnyは未来の奥さんJune Carterとデュエットしている。
64年11月28日58位まで上昇。 LPは65年49位。
Don't Think Twice, It's All RightとMama, You've Been on My Mindも収録。
↑65年9月発売のThe Turtlesの2nd LP It Ain't Me Babeに収録。
また、Like A Rolling Stoneも収録されている。
タイトル曲が65年9月18日8位となった。 LPは98位。
Nancy Sinatraも66年3月5位になったLP Bootsに収録している。↓
Duane Eddyは65年LP Duane Eddy Does Bob Dylanを発売。

Don't Think Twice
House Of The Rising Sun (arrangement by Duane Eddy)
It Ain't Me Babe
She Belongs To Me
All I Really Want To Do
Love Minus Zero/No Limit
Mr. Tambourine Man
Blowin' In The Wind
以上を収録している。
また、The Beatlesも65年8月発売のLP Helpで、いわゆるDylan風のYou've Got to Hide Your Love Awayを発表している。
こうして見るとフォーク・ロックの原点と言われるのがうなづける。
それでは本題に戻ろう。
02年に米国Sundazed RecordsからMono LPが180グラムの重量盤で復刻されている。↓
評価の定まった名盤なので内容に触れず、音質についてのみコメントしたい。
まずはStereo盤。
聴いてみた感想は…、良いです。
古典的な3点Stereoミックスではありません。
それと前作までのStereoミックスとも違う???
これ、マルチMono録音を左右2チャンネルに振り分けたのとは違う感じがする。
通常の4トラック録音の場合、例えば
ギターを1本のマイクで録音する。これで1トラック。
ハーモニカを1本のマイクで録音する。これで1トラック。
ピアノを1本のマイクで録音する。これで1トラック。
最後にヴォーカルを1本のマイクで録音する。これで1トラック。
これで合計4トラック。
ヴォーカルを失敗すれば、ヴォーカルのみ録音し直せば良い。
Mono1トラック録音で全員一発演奏と比較すると、各ミュージシャンのストレスや緊張感は大幅に緩和されることとなった。(実際には一発録音でしか生まれないグルーヴ感も大事なのだが…)
2チャンネルへのミックスダウンに際に、
ピアノを左右10対0に割り振れば、左からピアノが聴こえ、
左右5対5では中央から、左右0対10で右からとなる。
よって、左右7対3で中央左寄り、8対2で左側中央寄りとなる。
つまり、このトラック数が増えれば増えるほど複雑な楽器の配置が可能となる。
その後、技術の進歩により8トラック、16トラック、無限大に増加した。
要は、複数のトラックをピタッとシンクロさせる技術が必要で、トラック数が増えるほど難しかった訳だ。
64年当時4トラック録音がせいぜいだった。
楽器とヴォーカルで4つしかなければ、それぞれを別のトラックに録音できた。
これで十分なのだが、楽器数が増えたら?
ドラムス、ベース・ギター、サックス、コーラス…
1つのトラックにベースとドラムみたいに複数録音する必要が生じることとなる。
でも本作の構成は、ヴォーカル、ギター、ハーモニカが基本で、
Black Crow Bluesのみヴォーカル、ピアノ、ハーモニカ、
いづれの場合も音源が3点しかない。
そのうえ、実際録音方法は別問題として、リスナーはBobの弾き語りをイメージしながら聴くことになる。
要するにスピーカーの中央に3つの音源が集中することとなる。
これって、Stereo再生が成り立つの?
3つが全部中央から聴こえてくると通常はMonoにしか聴こえない。
あとは部屋の反響音や残響音の効果による音の拡がりだけだ。
想像したのは少ない音源でStereo感を出すため、
3トラック録音のピアノコンチェルトやヴァイオリン・コンチェルト等のクラッシクによくあった手法だ。
オーケストラを2本のマイクで2トラックStereo録音し、中央に1マイク1トラック録音したピアノやヴァイオリンを配置する方法だ。
正確にはピアノとヴァイオリンはMono録音なのだが、Stereo感いっぱいのオケの中にビシッと定位して、素晴らしい音場を作り出す。
本作ではステージに広がるオケの何十もの楽器に対し、楽器はギターかピアノ1つであるため、Stereo感を出すのに限界はあったようだ。
実際のところ強くStereo感を意識出来たのはピアノが伴奏のBlack Crow Bluesだけだった。
しかし、ホールに拡がるような独特のStereo感は感じることが出来た。
ところがである、Stereo盤とMono盤を比較してみると、Black Crow Blues以外のギター伴奏の曲にはミックスの違いは実感出来なかった。
Stereo盤に感じた独特の音の拡がりが、驚いたことにMono盤にも感じられた。
要するにこの独特のStereo感はStereoミックスによるものではなく、録音自体が優秀なことに起因しており、Mono盤にも共通しているということだ。
不思議で仕方ないのだが、Black Crow Blues以外はほとんど同じなのである。
なのでこのSACDにStereoとは別にMulti-chと記載されているのを見てビックリした。
5.1チャンネル用にリミックスされているのか…。
実際には、左・中央・右の3チャンネルだろうが、聴いてみたい!!!
まさか中央にヴォーカル、左にギター、右にハーモニカなんていう驚愕のミックスにはなっていないだろうな。
ものすごいリアリティーのある弾き語りのミックスになってればスゴイな!
気になって眠れなくなりそうだ。誰か教えて!!
↑国内盤。
何と本作ではMono盤とStereo盤のミックスにほとんど差がなくなったぞ!
次回に続く…。







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