Bob Dylan (ボブ・ディラン) Original Mono Recordings その4

 前回に引き続いてボブ・ディランのモノ・ボックスの4回目。
 前回のBlonde On Blondeに続き、今回はJohn Wesley Hardingについて。

Original Mono Recordings
Sony Legacy
2010-10-19
Bob Dylan

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 ↑輸入盤。

 その前に、Bobは66年7月29日オートバイ事故で重症を負ってしまい、リハビリもあり公式の活動からは身を引いてしまう。
 復帰の予定が立たない中、活動の空白を埋める形でベスト盤が発売された。
 ちょうど前作Blonde On Blondeと本作John Wesley Hardingの間の67年3月27日発売された。
 03年に米国Sundazed RecordsからMono LPが180グラムの重量盤で復刻されている。↓

Greatest Hits [12 inch Analog]
Sundazed Music Inc.
2003-05-06
Bob Dylan

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 ↑今回のMonoボックスには収録されていない。
 たぶん、曲が重複しているからだろうけど、シングルでは多少編集が違うものがあるから、収録するにはちょうど良い機会だったかも知れない。(でも、ダメか…、オリジナルを変えることになるからな…。

 そして、John Wesley HardingもMono LPが発売されている。↓
 
John Wesley Harding [12 inch Analog]
Sundazed Music Inc.
2003-11-25
Bob Dylan

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  ゴメンナサイ、前回話したけどBobのアナログは持っていないので、音質についてコメント出来ないのが心苦しい…。

 それでは聴き込んでいるハイブリッドSACDを紹介。 と行きたいところだが、
 Highway 61 RevisitedとBlonde On Blonde以外は、買い逃したSlow Train Comingを除き国内盤を持っているのだが、全て未開封で今回初めて聴くのだ。(懺悔、懺悔、懺悔
 
 LPは持っていないし、国内盤SACDは全て未開封。
 ファンの風上にも置けないとは、私のことか…。
 
 でも、BobのSACDはどんどん廃盤になって手に入りにくくなっている。
 プレミアが付き始めているし、全て未開封の国内盤。
 今後、値が上がって行きそうだが、今回、敢えて開封しよう(かな?)。
 この上ない贅沢!、このうえない喜び!
 年代ものの高級ワインを開けるようだ。
 何よりもスゴイのは、
 何千回、何万回聴いているコアなファンには2度と体験できない初体験!
 ワインを「開ける」喜びと、ワインを「空ける」喜び!

 今までBobを聴いてなかったのは確かに不幸だ。
 でも、1度しか体験できない初体験という切り札を、私は何枚も持っている。
 オリジナル・アルバムを上回る切り札なんて、そうそうないものだ。
 でも数に限りがあるし、初体験となると、1回だけだ。
 マニアはこの切り札を探してお金を何百万円もつぎ込んでいる。
 まさしく、Love Is Blind. Collectors Go Crazy ! だ。
 (もしかして、年を取って物忘れが激しくなったら、何回も初体験できるかもよ。)
 
 冗談はさておきJohn Wesley Hardingに話を戻そう。
 67年12月17日発売
 録音場所 ナッシュビルMusic Row Studios

  ↓03年発売 国内盤          ↓03年発売 米国盤
 
  HMVジャパン CD DVD 書籍 音楽 ゲーム      HMVジャパン CD DVD 書籍 音楽 ゲーム
 
 67年夏はSummer Of Loveと呼ばれ、6月16から18日に開催されたMonterey International Pop Music FestivaやThe Beatlesのコンセプト・アルバム Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band等に代表される音楽ヒストリーに刻まれた一大ムーブメントがあった。
 一方、Bobはオートバイ事故後、ニューヨーク郊外のウッドストックで隠遁生活を送っていたわけだが、決して寝ていた訳ではない。
 67年3月からThe hawksと共に自宅のRed Roomと呼ばれる部屋で非公式の録音を開始、6月には場所をあのBig Pinkと呼ばれる家の地下室に移し、数々のチャレンジや試行錯誤を繰り返しながら曲想を練った。それらは公表のためではなく、記録(記憶)のために録音が残されたが、海賊盤による音源流出対策として75年6月26日公式盤Basement Tapesとして陽の目を見た。
 満を持してBobは公式活動を再開し、Blonde On Blondeと同じナッシュビルに移動して10月と11月に最新作を録音した。それが、本作John Wesley Harding。

 聴いて驚いたのは、フォーク回帰とも言える作風で、ロック色は前作以上に後退している。
 Bobはヴォーカル、アコースティック・ギター、ハーモニカ、ピアノを担当し、Charles McCoyがベース・ギター、Kenny Buttreyがドラムスを担当。また、最後の2曲Down Along The CoveとI'll Be Your Baby TonightのみPete Drakeのスティール・ギターが加わる。

 ある種驚きのシンプルさである。
 前作と同じ古典的な3点Stereoで、ヴォーカルとハーモニカとベース・ギターは中央、右にドラムス、アコースティック・ギターは左もしくは中央寄り。
 ただし、前作のように音の隙間があってスカスカという感じではない。
 たぶん、楽器の構成がシンプルだから違和感がないし、音が拡散してしまってエネルギー感に欠けるということもない。
 音の分離がよく、SACDなので楽器ごとの質感は特に生々しく、拡がりのある音場となっている。

 一方、Monoはどうか?
 実際はStereoよりもMonoの方を先に聴いたのだが、文句なしの音質だった。
 Stereoのように音の分離は良くないが、音場はキュッとしまった感じになり独特のエネルギー感がある。
 Monoを聴いて満足してしまい、敢えてSACDは開封する必要がないと思ったほどだ。
 スピーカー1本で聴いても2本で聴いても、どちらも良いのでリスニング環境に合わせて好みで選べば良いと思う。

 しかし、Stereo盤が前作のように変なミックスかどうか気になって開封した。
 結果は上記のとおり。
 ところで、開封と言っても、ビニールを破くのではなく、開け閉め可能なビニール・ケースだった。
 何だ…、とっとと開封すれば良かった。(一緒にしまってあったThe Beach Boysの70年以降の13枚は破らないとダメなやつだった。たぶん、未開封のCDは1,000枚ぐらいあると思う。セールの時に大人買いして、満足して聴かないケースが多い。)

 今回、聴き比べしてみて、MonoとStereoの音質上の優劣はなく(通常CDとSACDの優劣はある)、単にミックスが違うだけのことで、残るは好き嫌いの問題だけだ。
 ただし、Bobが公式録音から遠ざかっていた1年8ヶ月の間に時代は変わり、レコードでは完全にStereo再生に主流が移ってしまった。
 Mono盤の再生は少数派になってしまった訳であり、マーケッティング上コストをかけてレコード会社側にMono盤を併売する意味は失われてしまった。(併売に伴う総コスト>Mono盤売上による粗利益→続けるだけ損)
 68年に入り米国ではMono盤が姿を消し始め、Bobの場合もMono盤が併売されたのはこのJohn Wesley Hardingが最後となった。

ボブ・ディラン・モノ・ボックス
SMJ
2010-11-10
ボブ・ディラン

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 ↑国内盤。

  次回に続く…。

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