John Lennon(ジョン・レノン) Signature Box(ジョン・レノンBOX) その4

 前回に引き続いてJohn Lennonのボックスの4回目。
 今回から音質について述べたい。
 まず、私の音質に対する基本的な考えはMind Games(ヌートピア宣言)のレビューで述べているのでそちらを参考にして欲しい。

 私の前提条件を明確にしておこう。
 ・Plastic Ono Band(ジョンの魂)以降のオリジナル・アルバムは全てLPで所有。
 ・オリジナル・アルバムを初めて聴いたのは、全てLPでだった。
 ・アナログ・レコードを聴いていた頃のオーディオは決して高価ではなかった。
 ・レコードが擦り切れないよう、すぐにカセット・テープに録音して聴いていた。
 ・20年以上LPを含めてアナログ・レコードの音を聴いたことがない。
 ・CDは日本盤のRemix & Expandedで初めて揃えた。
 ・ただし、Sometime in Nyc、Walls And Bridges、Rock 'n' Roll の国内盤はコピー・コントロールの問題もありCDでは聴いたことがない。

 ところで、アナログの音ってどんな音?

 幸運にも高級コンポで良好な盤質のLPを聴けたのは、ごく一部のお金持ちとマニアだけだったという事実。

 多くの人がはるか昔のあやふやな記憶を元にアナログを語っているという現実。

 ほとんどの人が聴いたことのない理想的な音…。
 評論家のみにより伝説のように語られる幻の音…。
 一人歩きするアナログの音…。
 
 Johnが最終的に意図した音は、技術的制約があったLPレコードの音ではなく、マルチ・トラックのセッション・テープから2チャンネルのマスター・テープにミックス・ダウンされた音だ。

 このマスター・テープだけは一部の関係者しか聴くことが出来ない。

 かつ、マスター・テープは劣化する。
 復刻のため酷使されれば、テープの磁性体が削げ落ちて劣化する。
 大事に保管されていても、経年劣化により徐々に磁気が弱まる。
 録音当時の鮮度は永遠ではない。

 Remix & Expandedの前の旧CDは、この劣化したマスター・テープか、更に状態の悪いコピーが元になっていたと思われるので音質に問題があった。

 だからRemasterとかRestoreという作業が重要になる。
 いかに録音当時のマスター・テープの音に近づけるか!
 エンジニアの腕の見せ所である。

 また、2チャンネルのマスター・テープのリマスターだけではなく、必要とあらばマルチ・トラックのセッション・テープに遡ってデジタル・リミックスするのも支持したい。

 リミックスと聞くと全く別物に組み替えてしまう印象を受けるが、1つ前の段階のテープをリマスターした方が音の鮮度が上がるので、それを元にオリジナルどおりにリミックスすればより良い音質が実現出来るはずだ。

 今回のリマスターは2チャンネルのマスター・テープが元になっているし、昨年のThe Beatlesのリマスターを手がけたチームの仕事だ。

 聴き比べれば、前回のRemix & Expandedがやり過ぎの暴走だったのか、それとも適切で妥当な処理だったのか初めて分かるというものだ。

 聴き比べが楽しみだね。
 
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 続きは次回で…。

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