John Lennon(ジョン・レノン) Signature Box(ジョン・レノンBOX) その7

 前回に引き続いてJohn Lennonのボックスの7回目。
 前回はアルバムImagineについてだったが、今回はその1つ前のアルバムでThe Beatles解散後に最初に出たPlastic Ono Band(邦題:ジョンの魂)について。
 タイトルはPlastic Ono Bandとなっているが、実質的にはJohnの1st ソロ・アルバムと言って良いだろう。 

HMVジャパン

 本作も最初に聴いたのはLPでだったが、手持ちのCDを紹介しておこう。
 まずは、00年発売のリミックス&リマスタード。↓

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 ↑輸入盤。
 輸入盤・国内盤ともにボーナスとしてアルバム未収録のPower To The PeopleとDo The Ozが追加されており、リミックスだけでも怒り心頭のオリジナル絶対主義派の傷口を逆なでした。

ジョンの魂 ~ミレニアム・エディション~
EMIミュージック・ジャパン
2000-10-09
ジョン・レノン

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 ↑日本盤は廉価再発キャンペーンや大嫌いな紙ジャケで再発されていたが、期間発売だったようで既に廃盤。逆に国内盤でカタログに残っているのが、スリップ・ケース入りで解説・歌詞・対訳付きの00年発売のファースト・プレス盤。  

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 ↑04年米国Mobile Fidelity社発売の24カラットGold CD。 恐らく、リミックス音源は同じだが、リマスターで当社独自の入念な作業が実施されている。
 
 それでは、本題に入ろう。
 今回のリマスター盤、Imagineと同じで聴いてみて何の違和感もありません。
 と言いたい所だが、かなり違和感はあった。

 物議をかもしたMother冒頭の鐘の音。
 リミックスでは、かなりクリアーとなり天から降り注ぐ印象だった。
 今回のリマスターでは、地獄の底から響いて来るような印象に戻った。
 
 音域(Range:レンジ)については、
 リミックスがワイド(wide)・レンジだったの対し、リマスターではナロウ(narrow)・レンジに戻っており、音場がキュッと収縮した印象となった。

 楽器のバランスについては、
 リミックスではどの楽器もバランス良く、整然とミックスされていたが、リマスターでは明らかにバランスがデコボコであり、意識的にベース・ギターとバス・ドラムが強調されている。
 音場が縮小したせいか、面のような音圧を効かせたブンブン・ボンボンが、音に芯のあるゴンゴン・ゴツゴツに印象が変わった。
 例えばI Found Outで00:28からベース・ギターとバス・ドラムが加わると曲の様相が一変する。とにかく低音が出てます!って感じだ。

 曲ごとの質感については、
 リミックスはアルバム全体にある種の統一感があったが、リマスターは曲ごとにまちまちだ。
 例えば上述の低音を効かせた曲は、非常に音に厚みと深みがある。
 一方で、Loveはどうだ?
 ピアノとアコースティック・ギターだけのシンプルな構成。
 リミックスはイコライジングにより楽器に厚みや豊かさがあり、ヴォーカルとのバランスも良い。
 リマスターはヴォーカル中心で演奏はあくまでも添え物的存在。カセット・テープに録られたデモ録音を聴いているように、マイクに近いヴォーカルのみ目立ち、演奏は音が薄くて細く感じる。
 
 以上を踏まえての印象は、今回オリジナル・ミックスをリマスターしたことは確かだと思うが、これがアナログLPの音かと言えばそうではない。
 まあ、少しはアナログLPの音に近づいたのだろうけど…。
 だって、マスター・テープに録られた音と、アナログLPに刻まれた音は元々別物なんだから。
 70年代に録音スタジオのコンソール・ルームでJohn達が聴いていたマスター・テープの音と各家庭でリスナーが聴いていたアナログLPの音が同じはずがない。
 その上、リスナーが聴いていたLPの音は、リスニング環境によって千差万別だったはずだ。

 少なくとも、LPを聴いていた頃の我が家のオーディオでは、今回のリマスターCDのようなものすごい低音を聴く事が出来なかった。
 こんなすごい低音を再生可能なスピーカーは我が家には無かった。
 たとえトーン・コントロールのBASSを最大にしても、ブンブン・ボンボン風を切るだけで、芯のあるゴンゴン・ゴツゴツという低音は出なかったと思う。(恥ずかしながら…)
 下手をすれば、そんなに低音を増強したら、レコード針が拾ってハウリングを起こしていたことだろう。
 残念ながら、私の記憶するアナログLPの音とはそんなものだ。
 
 今回のリマスターがリスナーが妄想しているアナログLPの音ではなく、(恐らく)John達が実際に聴いていたマスター・テープの音に原点回帰したのは真に喜ばしい。 
 そう言う意味では、リミックスCDもリマスターCDもアナログLPとは別物であり、好みで選択すれば良いと思う。(こんなこと書いたら、たぶん、オリジナル絶対主義派は怒るだろうな…。)

 時々、70年代に我が家のオーディオで鳴っていたボ~ン・ボ~ン(ボヨ~ン)、ブ~ン・ブ~ン(ブワ~ン)という緩んだ低音を聴きたくなることがある。たぶん、現在のオーディオでは再現不可能だろうな…(笑)。
 『最新高級オーディオで聴く、70年代にあなたの部屋で鳴っていたであろう、懐かしくもショボイ音でわざわざ収録した「ジョンの魂」!!』なんて発売されても…、誰も買わないかな。ひょっとして、「これこそがアナログLPの音だ!」と狂喜する人もいたりして…。
 ちょっと、悪ふざけが過ぎたようで、失礼しました。

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 続きは次回で…。

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