Summer Wine  Wasn't It Nice In New York City? 

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 多くの人に知って欲しいソフト・ロックの隠れた名曲がある。
 Summer WineのWasn't It Nice In New York City?という曲。
 73年頃録音されながら、99年にEm Recordsに発掘されるまで未発表だった。
 お蔵入りしていたのが信じられない出来で、決まって夏になると聴きたくなる。
 スピッツの「冷たい頬」にちょっと似ていて、さわやかだけど少し切ない感じ…。
 
 仕掛け人は英国の音楽プロデューサーMike Hurst。
 彼のアイドルだったThe Beach Boysのカヴァーが企画されたのが72年のこと。
 まずはセッション・メンバー集めから始まったのだが、最初に白羽の矢が立ったのはThe Spencer Davis Groupを経てThe Ian Gillan Bandのリード・ギタリストとなったRay Fenwickであり、彼は歌うことも出来た。
 次にヴォーカル・アレンジを依頼したのは60年代にImmediate Recordsで仕事をしたことのあるTony Rivers。
 また、Tony Riversは自身がリーダーだったThe Castaways時代の仲間でファルセット・ヴォーカルが得意なJohn Perryを推薦した。
 この4人によりSummer Wineが結成された。
 面白いことに選曲されたのはThe Beach Boysのオリジナルではなく、64年LP Shut Down Volume 2でカヴァーしたFrankie Lymon & The Teenagersの56年6位のWhy Do Fools Fall In Loveだった。
 
 Phillips Recordsから発売されたイギリス盤は全くヒットしなかったが、Sire Recordsから発売されたアメリカ盤が小ヒットしたおかげで、アルバムが作れるほどの追加録音が行われた。
 通算で4枚のシングルが発売されたようだが(John Perryのソロも含めると通算5枚)、大半がお蔵入りとなった。
  その中にWasn't It Nice In New York City?も含まれていた訳だ。

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 ↑03年イギリスAngel Air Recordsからの復刻版。
 16曲のマスター・テイクと6曲のアウト・テイクを収録。
 ただし、当初復刻の99年時点でマスター・テイクのうち7曲が未発表曲。
 音質はJohn PerryのシングルA面Nancy Sing Me A Song(ブラスが濁って1ランクダウン)と、B面Crying Eyes(0.5ランクダウン)の2曲を除いて秀逸。
 このNancy Sing Me A Songは最高に良い曲なので残念で仕方ない。
 John PerryがFrankie Valli顔負けのファルセットを聴かせるSherryを筆頭に多数のオールディーズと、The Beach Boysを彷彿とさせるオリジナル曲Sound Of Summer's Overや今回紹介したWasn't It Nice In New York City?。
 また、1番の自信作はアメリカ民謡Shenandohだそうだ。
 個人的にはWasn't It Nice In New York City?1曲のみで十分元が取れたと思う。
 音を紹介できなかったのがとても残念。
 でも、ソフト・ロックが好きなら騙されたと思って聴いてみて!

 尚、Tony Riversがヴォーカルを取ったDo You Wanna Dance、Why Do Fools Fall In Love、She's Still A Mysteryは00年Rpm Recordsから発売された3枚シリーズのコンピレーションVol.3にも収録されている。↓

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ところで、Mike Hurstがミュージック・シーンに登場したのは62年2月The Springfieldsに加入してからである。

 62年9月にはSilver Threads and Golden Needlesが全米20位。↓



 62年11月にはDear Hearts and Gentle Peopleが全米95位。

 62年12月には本国英国でIsland of Dreamsが5位。↓



 ↑左がMike、中央がDusty Springfield、右がTom Springfield。

 63年2月には英国でSay I Won't Be Thereが5位。

 映画It's All Over Townにも出演。(カラーだ!)↓


 


 63年7月には英国ラスト・シングルCome On Homeが発売(31位)。
 Dustyがソロ転向を表明したことにより、63年10月11日のコンサートを最後に解散した。

 おまけで81年収録のSundanceの映像。↓



 女性はMary Hopkinで右側の白いジャケットがMike Hurst。

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