Girls From Bahia(ガールズ・フロム・バイーア)  Pardon My English

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 ボサ・ノヴァのCDを物色していたら、この08年復刻のCDに行き当たった。
 08年はBosa NovaおよびWarner Brothers Records誕生50周年だったそうで、両方に共通する本CDに白羽の矢が立ったそうだ。
 ジャケットも良くて、解説によるとリオ・デ・ジャネイロ市制400周年を記念してコパカバーナ海岸で凧あげをしている写真らしい。
 解説に間違いがなければ、65年3月1日撮影ということになる。
 でも、ブラジルのイメージらしからぬ曇り空に強風、長袖・長ズボン。
 アメリカ進出第1弾としては、驚きのジャケット選択だ。

 彼女達のアメリカでのグループ名はThe Girls From Bahia。
 お察しのとおり、63年の大ヒットでボサ・ノヴァの代名詞とも言えるA Girl From Ipanemaに引っ掛けている。
 ところでBahiaって何?(たぶん場所だよね…)

 彼女達は本国ブラジルではQuarteto em Cyとして活動しており、長女のシーヴァ(cyva de sa leite 39年生)、次女のシベーリ(cybele 40年生)、三女のシナーラ(cynara 45年生)、四女のシレーニ(cylene 46年生)の頭文字「cy」からグループ名が付けられている。
 彼女達の出身地がBahia州の州都Salvador市であった。

 59年頃から地元で活動し始め、60年代初頭にはリオに活動の拠点を移動。
 64年には1stアルバムQuarteto em Cyを発売。↓

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 65年には2ndアルバムSom Definitivo発売。↓

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 65年から66年にかけて3rdアルバムQuarteto em Cy(Pedro Pedreiro) の録音に着手。↓

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 ところが66年Warner Brothers Recordsとの契約によりアメリカ進出が決定したことから、3rdアルバムから一部音源を流用する形でアメリカ向けのアルバムが先行することとなった。それが本CDである。↓

パードン・マイ・イングリッシュ
Warner Music Japan =music=
2008-08-06
クアルテート・エン・シー(ザ・ガールズ・フロム・バイーア)

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 若林佳起氏の解説によれば青字がバッキング・トラックが同じで、赤字が全く同じ音源だそうだ。
 また、Canto de Ossanhaを除き、ブラジルの曲は英語で、英語の曲はブラジル語で歌われている。
 尚、ジャケットでは左からシレーニ、シベーリ、シナーラ、シーヴァの順だそうだ。

 Side1
 1.Pardon my English(Samba Torto)
   (Oliveira-Gilbert-Jobim)

 2.Makin' Whooppe
   (Donaldson-Kahn)

 3.Tears (Razão de viver)
   (Deodato-Gilbert-Valle)

 4.Oh, susannah
   (Traditional)

 5.Você
   (Menescal-Gilbert-Boscoli)

 6.Tup-a-tup (até Londres)
   (Neves)


 Side2
 1.Surfin'in Rio (Vamos pranchar)
   (M.Valle-Gilbert-P.Valle)

 2.Bye bye Blackbird
   (Dixon-Henderson)

 3.Useless Landscape
   (Jobim-Oliveira-Gilbert)

 4.The face I love (Seu encanto)
   (M. Valle-Gilbert-P. Valle)

 5.Image (Imagem)
   (Oliveira-Eça-Gilbert)

 6.Canto de Ossanha
   (Powell-de Moraes)


 67年の発売後プロモーションのため渡米し、2月19日にはAndy Williams Showに出演してTup-a-tupをAndyとMarcos Valleとの6人で共演した。



 ↑名場面と言うことでAndyのDVDボックスにも収録されている。
 ただし、この時には四女のシレーニは結婚により引退しており、後任のレジーナ・ヴェルネッキ(Regina Werneck)に交代している。
 つまり本CDはオリジナルQuarteto em Cyによる最後の作品となった。

 内容についての感想は、
 ??? えっ!これってボサ・ノヴァなの?って感じ。
 ボサ・ノヴァにジャンル分けされているけれど、ラテン風味の効いたブラジリアン・ポップスと言うのが適切だろう。
 個人的なボサ・ノヴァのイメージとしては、ちょっとアンニュイなヴォーカルと風情たっぷりに奏でられるガッド・ギターの印象が強い。
 でも、内容はとても良いよ!
 かなりリラックスして楽しませてもらった。
 もちろんボサ・ノヴァも収録されているが、やはりラテン風味と言うのが味噌かな。
 秀逸とまでは行かないが、リマスターにより音質も良好。
 大音量でスピーカーから2メートルほどの所で聴くのでもなければ、ヒス・ノイズも気にならない。
 収録時間は30分弱と短いが、解説は参考になったし、歌詞・対訳も掲載されている。
 ブックレットの表裏には、オリジナル・ジャケットの表側とオリジナル・ライナー・ノート付きで裏側もしっかり掲載されている。
 意味のない紙ジャケットなどにせず、定価を抑えた点で更に評価できる。
 ブラジリアン・ポップスに興味のある人には廃盤になる前に入手されることをオススメする。
  
 尚、67年発売のアメリカでの2枚目も復刻されているので紹介しておく。↓

レヴォリューション・コン・ブラジリア
Warner Music Japan =music=
2008-08-06
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