スピーカー・ケーブル BELDEN ベルデン 8470 16GA その2

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 前回に引き続きスピーカー・ケーブル BELDEN ベルデン 8470 の2回目。
 まず、私のオーディオ歴について簡単に説明すると、
 昔、バイト代をつぎ込んで学生には不相応な高級なコンポを買い揃えていたが、結局はリスニング・ルームの条件(広さ・床の強度・間取り等)により、コンポの性能だけでは超えることの出来ない限界があることを悟った。
 既に一定水準のリスニング環境が確保できていたこともあり、新たな投資をスロウ・ダウンするよう自分に言い聞かせた。
 「アンプやスピーカーが好きな訳じゃなくて、本当に好きなのは音楽なんだろ?(どこか間違ってないか?)」

 その後は、ジャンルにこだわらずにCDを買い続けている。(経緯はこちら

 その後、就職・転勤・結婚によりアパート暮らしとなったため、父親がゴミ捨て場から拾ってきた中古のミニ・コンポで8年間も聴いていた。

 リスニング環境が悪かったせいか、いつのまにか、聴くことよりも集めることがメインとなってしまい、7,000枚のち未開封や1回か2回しか聴いていないのが約5,000枚という状況となってしまった。まさにCollectors Go Crazy!であり、再び自分に言い聞かせた。
 「CDが好きな訳じゃなくて、音楽が好きなんだろ?(どこか間違ってないか?)」(でも、アパート住まいの転勤族なんだから仕方ないよね…)

 06年4月にマンションを手に入れたこともあり、オーディオの世界へカムバックを決意したが、物入りが続いたためラインナップはこうなった。オーディオから長い間離れていたから、トレンドつかみきれていないし、相性が悪かったら悲惨だ…
 アンプ     :Accuphase E308
 スピーカー  :B&W 804S
 CDプレーヤー:Marantz SA15S1

 ミニ・コンポとの比較だから当然イイ音に聴こえたのだが、それも始めのうちだけで、聴けば聴くほど不満噴出となった。
 やはり、リスニング・ルームの環境に問題ありで、
 床はフロアリングで、床暖のためカーペットを敷けないし、南側5メートルの床から天井までガラス張りのためフラッター・エコーの巣窟である。
 また、リビング・ダイニング12畳+キッチン3.3畳+和室6畳の変則的な間取りのため、スピーカーの間隔は壁面からの距離を考えると2.2メートルしか取れない。
 だから正三角形の頂点はリビングのほぼ中央で、二等辺三角形の頂点ではスピーカーまで5メートル取れるが、間にソファー、ダイニング・テーブルがある。窓側には厚手のカーテンを使っているが、フラッター・エコーにより音場は崩壊する。
 大音量で浴びるように聴くのを理想とする私にとってはかなりの逆境である。(もう、売らない限り逃れられない。)

 それに、アンプのボリュームは目盛が10まであるのに、0.7から1.2でフル・ボリューム状態。1ミリ動かしただけで音の印象が変わってしまう。
 とにかく高音がキツイ。聴覚上の印象ではウーファーよりもツイーターの方が大きく感じられる。(音のイメージでは直径25センチのツイーター!)
 また、ウーファーが2つあり、低音の迫力はそれなりにあるが、あまり音量が感じられない。

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 SACD再生だとかなり改善されることから、CDプレーヤーをもっと高級にすれば良くなるのかな…。

 最近、巷で話題の波動スピーカーに興味を感じたのだが、B&Wを見切るのも気が引ける…

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 そうこうしていたら、スピーカー・ケーブル8470に行き当たった訳だ。
 この8470は3~4メートルで実力を発揮するそうで、今回バイ・ワイアリングにも挑戦したかったので、3.5メートルを4組注文した。(メンテのために切る必要がないのだから、8460でもよかったかな…)

 とりあえず、シングル・ワイアリングでつないでみた。
 確かに印象はガラッと変わった。
 変更前のイメージは、スピーカーのツイーターとスコーカーがはっきりと存在感を誇示し、音が直接耳に届く感じで、十分な低音の音量を確保しようとボリュームを上げると高音がキツイ。(スピーカーから近いしね…)

 変更後はツイーターとスコーカーからではなく、エンクロージャー全体から音が発散されている感じになった。
 アコースティック・ギターやヴァイオリンやチェロがボディーを共鳴させて音を発しているような感じ。
 ツイーターとスコーカーは消え、ウーファーが出現して驚くほど低音の音量が出ている。
 音の輪郭は緩んだ感じがするが、厚みのあるふくよかな音。
 音像よりも音場で聴かせる感じで、登場する楽器は跳び出す絵本のようにボンボン出現しては消え、非常にダイナミック。
 不思議なことにヴォーカルのみは跳び出す感じは無く、やや後方にピタッと定位している。
 音に立体感が出たせいか、今まで他の音にマスキングされて聴こえなかった音が、確かに聴こえる。
 ただし、聴覚上スピーカーの存在自体は消えず、まるでドラム缶がデ~ンと置かれているようで、そのボディーから四方に音が拡散しているようだ。

 何を試聴したかと言うと、The BeatlesのRubber SoulのMONO盤。
 ダイナミックでスルリングで、突き刺さる様な音からフワッと包み込む様な音に変わって気持ちイイ!

 しかしである。何回か聴くうちにイメージが変わってきた。(悪い方に…)
 フワッと包み込むは、ボワンに。
 跳び出す絵本は、3D版アバターに。(インパクトはあるが、何か不自然)
 何か不自然…
 ステージ上やスタジオの奏者にスポット・ライトが当たる感じではなく、大型スクリーンに楽器のみがどアップで映し出されているようで、自分の頭の中で音場や音像をどう組み立てれば良いか混乱して気持ちワルイ!!
 人間の感覚って、面白いと言うか、不思議と言うか、恐ろしい。

 結論としては、
 スピーカー・ケーブルを5センチ切ることにした。

 続きは次回で…
 (他のジャンルも試してみよう!)

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この記事へのコメント

shiki
2011年08月04日 08:21
波動スピーカー! 実家の父が持ってます。最初、「え、この部屋、どこにスピーカーがあるの?状態」。
まして形が、筒。で、一本ごろり。スピーカーには見えませんからね。
盗んで帰ろうとしたのですが、「おまえのワンルームだと小さくしか鳴らせない。喫茶店(古い言葉)で流れているみたいになる」。なんかエラそうにいってましたが、スピーカーから、ドンと音を受けて聴くのが好きなら、音圧がどうたら。父が持っていたのは、下クラスの物だそうで、上クラスの物は「音圧がどうたら」はクリアされているのかもしれません。
さてスピーカーケーブル。一回目でお書きになっていた、いい音のポイントまでケーブルを切っていく…だなんて、わからないけど、おもしろいです。
私は、近所のガレージ改良店舗の中古オーディオ店でそろえたりしています。ちょうど先日、スピーカーがこわれて、買いなおしに行ったところ、いつもの偏屈社長が、「ああん? ケーブルもよこせ? おまえには、これでいい、これは、電・話・線、剥いてやるから(ビニールのとこ)、もってけ」と、そんな流れ。これが立派な太さのある銅線で、おかけで、つなぐのに苦労しました。
ケーブルに奥の深い方がいて、かたや神奈川のこちらは電話線。その電話線の私が、ケーブルの話を「へえ」とか言って読んでいるのでした。
今度、偏屈社長に「ベルデン、よこせ」と言い放つことにしましょう。
2011年08月05日 00:04
shikiさん
おはようございます。
波動スピーカーの音を聴いたことがあるんですね。
私はまだないんです。
現在持っているコンポは買ってから6年目に突入し、購入店の保証期間5年が経過したので、そろそろ壊れると思います。
因みに6月に22年間乗った愛車を買い換えました。
キーが無くてもエンジンがかかるとは…。
それにしても近くにオーディオの話ができる社長がいてうらやましいですね。
私は近くにある唯一のオーディオ店の社長とケンカしてから足が遠のいています。
自慢の800万円のスピーカーを「よいスピーカーって目の前からスーッと消えますよね。このスピーカーいかにもそこに存在するって感じ、ケッ!これで800万円?」と言ったのがいけなかった。
他人の愛機を悪く言うなんて、かなり反省しています。
でも、アキュフェーズのアンプの悪口を言われたので、買い言葉に売り言葉でした…。
shiki
2011年08月06日 07:59
重ね書きしていいでしょうかと、不安をしつつ。
「よいスピーカーって、目の前からスーッと消える」ものなのですか? それなら波動スピーカーって、目の前からどころか、最初っから消えてました。
父が銀座に勤めていて、波動スピーカーのメーカーのパイロット店が帰途にあったそうで、視聴に立ち寄り、買ったということでした。下クラスの七万円。私にはちょっと手が出ない(でも、父も年寄り。あの世までスピーカーも、アンプも、レコード盤も持ってはいけないのです。いつか残された物は、私が引き取って大切にしてあげましょう)。

あと、喧嘩はいけませんと書いていて、やっぱり相手が
「800万円」なら、やっちまえっ!と。
800万円だなんてどういう世界ですか。

この記事、最後の方まで読みました。あっ、切ってる。また二センチ、切ってる。まだ切るのか、どこまで切るのか…と、知識なくわからないところもありましたが、おもしろかったです。
2011年08月06日 20:57
shikiさん
良いスピーカーは目の前から消えるという表現は少し言葉足らずでした。
もっと正確に言えば目を閉じるとスピーカーの存在が気にならなくなるということです。
目を閉じれば当然見えなくなるのですが、コンポの存在を忘れさせ、音楽だけがそこにある状態です。
いわゆる理想のピュア・オーディオの世界です。
だから、目を閉じてもドラム缶のようにスピーカーが2本、デ~ンと居座って、存在感を誇示するようではダメです。
残念ながら私の場合、そのレベルまで到達していません。
一方、目を閉じて音楽を聴いていると、ほとんどの場合寝てしまうのが現実です。

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