Three Degrees(スリー・ディグリーズ) The Three Degrees (LP+α)

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 日本やヨーロッパでの人気とは裏腹に、本国アメリカでは一発屋的な扱い方をされているThe Three Degrees。
 彼女達が73年にPhiladelphia International Records(PIR)から発売した1st LP The Three Degreesは、過去に日本でCD復刻されていたが、先日イギリスBig Break Recordsからリマスター復刻された。(またしてもアメリカ以外であった。)

 PIRは71年Kenneth GambleとLeon HuffによりCBS RecordsのClive Davisの後押しにより設立された。
 The Three Degreesは73年にRoulette Recordsとの契約終了を機にPIRに鞍替えし、1st LPの録音に着手したがディスコグラフィーは以下のとおりだ。

 LPからの1stシングルは、イギリスでは歌詞が問題となりプレイ・リストから外され(実質放送禁止)、全く不発だったが、外国語扱いのオランダでは問題視されず74年1月1位となった。
 ①Dirty Ol' Man / Can't You See What You're Doing To Me
 73年9月発売 R&B58位



 一方、PIRのSigma Sound Studiosのスタジオ・ミュージシャンにより結成されたMFSB(Mother Father Sister Brotherの略)がテレビ番組Soul Trainのテーマ曲を録音。



 Three Degreesは"People all over the world!" と "Let's get it on/It's time to get down"のコーラスに参加。
 尚、本作を収録したMFSBのLP Love Is The Messageには彼女達のクレジットはなかった。

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 ②Year Of Decision / A Woman Needs A Good Man
 74年2月発売 R&B74位 UK13位



 第2弾シングルはドロドロした歌詞の問題もなく、ライト・ソウルもしくはポップなブラック・ミュージックとしてイギリスでも受けた結果アメリカ以上にヒットした。逆にディープ・ソウルでないこと自体が、アメリカでは中途ハンパな印象を与え、ブラック系とポップ系のどちらのラジオ局にも相手にしてもらえなかったのだろう…。
 何か起爆剤が必要だったのだが、きっかけは思わぬところにあった。

 Soul Trainのテーマ曲何回か放送されるうちに評判となり、ついにMFSB featuring The Three Degreesとしてシングル・カットされた。(B面はMFSB単独)
 ③T.S.O.P (The Sound Of Philadelphia) / Something For Nothing
 74年2月発売 R&B1位 Pop1位 UK22位
 LPヴァージョンをシングル盤用に短く編集したため、"People all over the world!"のコーラスはカットされているが、74年4月20日から2週連続で米国で1位となった。

 続いてLP Love Is The Messageからタイトル曲に急きょ歌詞をつけてMFSB featuring The Three Degreesとしてシングル・カット。(B面はMFSB単独)
 ④Love Is The Message / My One And Only Love
 74年6月 R&B42位 Pop85位
 ブックレットによれば、77年公開の映画Star Warsのメイン・テーマに少し似ているということで物議をかもしたとのこと。

 そして、The Three Degreesの代名詞となる1曲が本国アメリカに先駆けて、日本やイギリスでお披露目された。

 74年6月30日開催の第3回東京音楽祭からの映像。



 74年8月17日から2週連続で英国で1位。

 遅ればせながらアメリカでも発売となった。
 ⑤When Will I See You Again / Year Of Decision
 74年9月 R&B4位 Pop2位 UK1位
 74年12月14日米国で2位となったが、この時1位を阻んだのはCarl DouglasのKung Fu Fighting(吼えろ!ドラゴン)。

 74年12月25日英国BBC放送のTop Of The Popsからの映像。



 クリスマス特番からで、コスチュームは彼女達らしからぬ冬服だ!

 年が明けてこのLPからの最後のシングル・カット。
 ⑥I Didn't Know / Dirty Ol' Man
 75年2月 R&B18位

 それでは本題に入ろう。

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 全盛期(67~76年)のメンバーは、創設メンバーのFayette Pinkney、加入順にSheila Ferguson、Valerie Holidayの3名。
 曲名でお分かりのとおり、全てに邦題が付けられている。時代を感じさせると言うよりは、いかに親しまれていたかがうかがい知れて微笑ましい。

 1. 荒野のならず者
 2. 冷たい仕打ち
 3. 素敵な彼が欲しいの
 4. 天使のささやき
 5. 知らなかったの
 6. 女の喜び
 7. 悲しみの闇に包まれて
 8. 幸せの季節
 <ボーナス>
 9. ソウル・トレインのテーマ (Single Version)
 10. 愛はメッセージ (Single Version)
 11. 荒野のならず者(TOM MOULTON DISCO REMIX)

 ・73年発売。(R&B33位 Pop28位 UK11位)
 ・MFSB featuring The Three Degrees名義の2曲と「荒野のならず者」のディスコ・ミックス(77年)をボーナスとして収録。(ソウル・トレインのテーマ のLP用ロング・ヴァージョンが収録されていたら完璧だった。)
 ・ブックレットはフル・カラーで写真満載。ジャケットの表裏もしっかり掲載されているし、有名なシー・スルーの乳首ちょい透けのセクシー・ショットも2ページを使って掲載されている。(それにしても、このジャケットの美しいと言うかカワイらしいことよ!美麗なアナログLPが欲しくなった。)
 ・ライナー・ノーツは情報満載で非常に参考になった。(Valerie Holidayもコメントを寄せている。)
 ・音質については旧盤CDを持っていないので、96年発売のベスト収録の「天使のささやき」の比較では、劇的ではないが確実に改善されている。音が滑らかと言うか、聴いていて実に気持ちいい。(ストリングスが風にそよぐカーテンのよう)  

ザ・ベスト・オブ・スリー・ディグリーズ
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 ↑ソウル・トレインのテーマ はLP用のロング・ヴァージョンを収録。

 75年2月の再来日記念として安井かずみ作詞、筒美京平作曲の「にがい涙」(オリコン15位)発売。



 夜のヒットスタジオ(1975年11月17日放送)から↓



75年2月24日以来2回目の出演。
司会 芳村真理 南伸介
演奏 ダン池田とニューブリード
出演者「曲」
西城秀樹「白い教会」/和田アキ子「酔いどれ」/中条きよし「ちょっとさよなら」/内藤やす子「弟よ」/桜田淳子「ゆれてる私」/青江三奈「おんな酔い」/森進一「ああ人恋し」/スリーディグリーズ「天使のささやき」「口づけでおやすみ」

 尚、09年6月27日創設メンバーのFayette Pinkneyさんがお亡くなりになりました。
 謹んでご冥福をお祈り致します。

 最後に白井章生訳の日本語盤と英語盤の「天使のささやき」をどうぞ!


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