B.J.Thomas(ビー・ジェー・トーマス)  2LP in 1CD シリーズ(その2)

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 前回の(その1)に引き続いてオリジナルLPの2イン1についてコメントしたい。その前に、今回米国Collectors' Choice Musicに4枚まとめて注文したところ、発送が少し遅くなったのだが、CD4ケースの他に↑上記のものと同じブックレットが入っており、裏面にB.J.Thomas本人の直筆サインがしてあった。Jackie Deshannonもまとめ買いすると同じ特典があったはずだが、今でも続いているかは不明。
 それでは、本題に入ろう。



画像←SPS-580
 Raindrops Keep Fallin' On May Head
 70年発売。(12位)










 69年9月封切りのButch Cassidy and the Sundance Kid(邦題:明日に向かって撃て!)の大ヒットを受けて製作されたLP。ちょうど主題歌Raindrops Keep Fallin' On May Head(邦題:雨にぬれても)がチャートの1位に躍り出たタイミングでもあり、彼にとって最大のヒットとなった。

 当初、この主題歌の話はB.J.ではなくてRay Stevensに白羽の矢が立ったそうで、BurtはナッシュヴィルのHickory Recordsまで出向いてRayとプロデューサーChet Atkinsの面前で弾き語りによるデモンストレーションを行った。結果として断られたのであるが、理由ははっきりせず、単にBurt Bacharachの歌い方が気に入らなかった程度のことだそうだ。(逃がした魚は大きかったね!)
         
画像←SPS-582
 Everybody's Out of Town
 70年発売。(72位)










 Burt BacharachとHal David作のタイトル曲Everybody's Out of Town(26位)とBarry MannとCynthia Weil作のI Just Can't Help Believing(9位)をフィーチャー。

B.J. Thomas / Raindrops Keep Fallin On My Head / Everybody's Out 輸入盤 【CD】
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商品の詳細ジャンルロックフォーマットCDレーベルCollector's Choice発売日2


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 上記2枚のLPと2枚のLP未収録シングルと2曲の未発表曲、そして後にGreatest Hits Volume Twoに収録の1曲の5曲をボーナスとして1枚のCDに収めている。(収録時間80分、スゴイ!)
 まず、楽天で貼り付けられたジャケットは間違っていて、このページの最初に貼り付けられているのが実際のジャケットである。
 ブックレットは非常に参考になり、驚くべき事実が判明した。Scepter Recordsはいわゆる自転車操業で、資金不足から次から次へとレコードを発売して現金化を図らないと資金繰りが回っていかない状態だった。
 よって、Paul Newmanの新しい映画の仕事をダシに金策して、映画の大ヒットによる余波とニュー・シングルRaindrops Keep Fallin' On May Headがチャートを上り調子のうちに便乗アルバムを発売することで一儲けを企んだ。(レコード・ビジネスの鉄則なので、悪いことではないのだが…) 
 時間との戦いであることから、何と他のアーティストのバッキング・トラックを拝借し、経費と時間を節約しようとした。具体的にはプロデューサーBacharachとDavidのコネで同じレーベルのDionne Warwickから#1 Little Green Applesと#3 This Guy's In Love With Youを、プロデューサーChips Momanのコネで何とElvis Presleyの#10 Suspicious Mindsを拝借し、ヴォーカルを差し替えている。元々演奏部分はオリジナル・マスターではなく、コピーなのだからリマスターしても音質が劣るのはこのためか。
 見事に便乗ヒットを果たし、チャート上でも輝かしい成績だったものの、3組のプロデューサーが別々に急ごしらえしたため、寄せ集めの印象は否めない。また、マスター・テープに起因するためか音質も曲によってバラつきがあったり、ヒス・ノイズが一部目立ったりするのが残念。ただし、先行シングル#2 Raindrops Keep Fallin' On May Headは少し音の粒子が粗い印象を受けるが、秀逸な音質なので誤解のないように。

 後半は前作のヒットのおかげか、バッキング・トラックの使い回しもなくなって音質も全般的に良好。ただし、余裕は感じられるが、Steve Tyrellが総合指揮を執ったもののBacharachとDavidのコンビとMomanにプロデュースを依頼したためアルバムとしてのまとまりはあまり感じられない。だから、ヒット・シングルとボーナス曲の方が単体として良い出来であるし、皮肉なことに楽しめる。
 
画像←SPS-597
 Greatest Hits, Volume Two
 71年発売(92位)










 以下の2枚のLP未収録シングルを収録。
 Long Ago Tomorrow(71年61位)
※上記2イン1にボーナスとして収録。
 Mighty Clouds of Joy(71年34位)
※次作の2イン1にボーナスとして収録。

 最後にバッキング・トラックを拝借したDionne Warwickのオリジナルを紹介しておく。

Promises, Promises/I'll Never Fall in Love Again
Rhino Handmade
2004-01-01
Dionne Warwick

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 米国の通販専門Rhino Handmadeからの2イン1だが、現在では国内の大手量販店を通じて手軽に入手出来るようになった。
 SPS-571 Promises, Promises(68年18位)から Little Green ApplesとThis Girl's In Love With Youを拝借。また、カップリングのSPS-581 I'll Never Fall in Love Again(70年23位)では、逆にDionneがRaindrops Keep Fallin' On May Headをカバーしているが、バッキング・トラックの貸し借りは無しのオリジナル演奏。

 ※続きは2LP in 1CD シリーズ (その3)を見てね!。

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