全日本実業団女子駅伝2009  第5中継所

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 毎年12月になると私の住んでいる岐阜市では、かつて大垣市にある西濃運輸がスポンサーだったこともあり、全日本実業団女子駅伝が開催されている。
 地方都市として全国に生放送されるようなスポーツ大会はこの大会ぐらいなもので、家から徒歩で約7分のところに第1と最後の第5中継所があることもあり、9年連続でかかさず応援というか観戦に行っている。
 最近はテレビの大画面化や高画質化や上手な番組構成もあり、茶の間にいながらかなりの臨場感をえられるようになった。つまり、視聴者を飽きさせないようにプロの目を通してベスト・ショットが連続して展開される訳なのだが、生放送である以上画面は1つしかなく、また、スポーツである以上勝敗の行方が究極の対象となることから、取り上げられるのは極一部分とならざるを得ない。
 スポーツ観戦に行ったことがあるなら解ると思うが、現場では見たくても「もう一度見れない」「アップで見れない」「別の角度から見れない」等の不便はあるが、そこにいなければ感じ取れない何かがある。放送に値しないような些細なことでも、直に目にし、直に体験することで、伝わってくる何かがある。

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 例えば、第1中継所ではタスキ・リレー直後の選手が退場する通路で見ているのだが、満足そうにしているのは1位の選手だけで、ほとんどが疲弊し、悲鳴とも聞こえるような高い息遣い、顔を紅潮させ、汗にまみれ、泣いている選手も少なくない。
 とても「お疲れ様」とか「がんばったね」とかの月並みな声はかけれない。ほとんどの観衆が圧倒され、ここに居てはいけないのではないかと錯覚に陥り、見てはいけないのではないかと罪悪感にかられ、実際のところ拍手さえ起こらず無言で見つめるだけがやっとなのだ。

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 テレビでは大きく見えるのだが、実際の選手は思ったより背が低く、信じられないほど細くきゃしゃで、力を出し尽くして抜け殻のようで、歩くのもやっとで、意識がもうろうとしている選手もいる。とてもカメラは向けられなかった。
 プロの選手は、ここまでやるのか…、いや、ここまでやらなければいけないのか…、思えば彼女達が背負っている物はかなりの重責で、少なくとも受け持った1区間は会社の看板を背負って全身全霊で走っているのだ。結果が全てで、(たぶん)身分の保証はなく、結果によっては解雇ということも有り得るのだ。
 また、最近は不況から陸上部に限らず数々の運動部が廃部に追い込まれており、廃部にはならずとも肉体的に加え経済的かつ精神的締め付けはかなりのものと推測される。

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 そう言えば、銀行で参加しているのは長崎の十八銀行だけになったな。岐阜には十六銀行というのがあるから少し親近感ある。それにしても、毎年第5中継所でいい位置取りしてもピンクと赤の帽子を被ったオジサン達が現れて遮ってしまう。たぶん赤い帽子のオジサンは何もしていないと思った。
 それにしても女性ランナーのどこにあんなパワーが隠されているいるのか?男性とは違うしなやかな躍動感!
 今日だけでも27人×2×2=114人のランナーのタスキ・リレーを目にしたのだが、努力している人は応援したいし、逆にパワーをもらった感じだ。
 
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 実業団で走っている選手は陸上界のエリートだが、すそ野の広がりって大事だし、他の競技も含めてスポーツで生計を立てれる人がもっと増えればいいと思う。また、景気の浮き沈みで彼等・彼女等のアスリートとしての活動に影響が出ないようスポンサーの企業にも踏ん張って欲しい。 結構儲けてた企業が2年赤字が続いたからといって、手っ取り早く世間(株主)に対して分かり易い方法で運動部を閉鎖するのは謹んで欲しい。もし、止むを得ないのならば、少なくとも会社役員の報酬を減額するか減員するのが先のはず。(無能なのことを自ら表明するのと同じだから)     
 
 今後、私は運動部を廃部にした企業の商品は買わないし、サービスも受けないことにする。あなたはいかがか?

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